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津を拠点にラテンの名曲を中心に演奏活動しているボーカル・ユニット『シエンプレ』と名古屋・岡崎を拠点にする『ロス・モレノス』の津城復元応援ジョイント・コンサート「セイ アミーゴⅣ」が6月20日、三重県総合文化センター小ホールに満員の聴衆を集めて開かれた。
『シエンプレ』は今年で結成4年。南山大学在学中にラテングループとして全国的に名を馳せた林敬天さんとクラシックピアノ・合唱畑の藤堂千秋さんが出会い、これにパーカッションの森和広さんが加わったグループ。森さん経営の東丸之内の鰻のつたや倉庫で練習を重ね、昨年あたりからこのグループならではの美しく情熱的なアンサンブルに磨きがかかってきた。
この日のステージは、急用で森さんが出られなくなったため急きょデュオ編成となったが、その穴を埋めて余りある素晴らしいステージとなった。
ラブソングとして知られる「ベサメムーチョ」の原曲、病床で死期を迎えた夫と妻が今生の別れのキスをする様子を目撃した当時15歳のベラスケスが作曲した「幼い少女のベサメムーチョ」。日本では加藤登紀子で大ヒットした「百万本のバラ」の原曲、周辺大国からの侵略に晒され続けてきたバルト三国ラトビアの民族的試練を背景にした「マーラが与えた人生」。そして藤堂さんがソロで演奏した、さだまさし作詞作曲の法然上人800御遠忌記念曲「いのちの理由」…特にこの3曲は切々と歌い上げ聴衆の胸を打った。
第2部では『ロス・モレーノス』が、林さんの南山時代のラテン仲間とあって林さんが司会しつつ時々演奏にも加わり、「ラ・マラゲーニヤ」「その名はフジヤマ」などお馴染みのラテンの名曲を演奏。アンコールでは「キエンセラ」、そして世界的にヒットしたラブソングとしての「ベサメムーチョ」の2曲で締めくくり盛大な拍手を受けた。
終演後、感動の余韻冷めやらぬ大勢の人が津城復元に浄財を寄せた。主催者からの寄附金と合わせ総額は5万9332円だった。
2017年6月29日 AM 4:56
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