2017年6月

思いついて戸棚の片付けを始めた。奥の方に紙箱がいくつかある。漆塗りの食器類だ。茶たく、銘々皿、汁椀。その横には棗、抹茶碗など茶道具の箱もある。こんなものがほしい時期もあった。
今、我が家に客はそう来ないし、緑茶でもてなすことはさらに少ない。茶たくは二組もあれば十分だ。汁椀は樹脂製か木製が扱いやすいし、銘々皿だって、食洗機に入れられるものしか使っていない。
ものが多すぎるとそれだけで場所ふさぎ。使用頻度が少なければ、収納場所さえ忘れてしまうだろう。思い立ったが吉日。使わないものを整理して、簡素な暮らしを目指そうと思う。
だいたい、自分がここまで元気でいられるとは思っていなかった。もちろん今の私の年齢から平均寿命までは何十年もあるから、第三者的に見れば元気でいるのが当然だ。
でも、私の思いは別。なんとなく、長生きできないと思っていた。父が早く亡くなったし、私自身病気で入院したこともあるし。ところがどっこい、案外元気に生きている。
ここまで来られたのは、非常にラッキーで結構なことだ。でも、先は分からない。買い集めたものを取捨選択して、この先はシンプルに生きていきたいと思う。           (舞)

昨年の川魚つかみの様子

昨年の川魚つかみの様子

7月23日(日)、津市美杉町の森林セラピー基地・火の谷温泉コースで「火の谷温泉コースウォークと川魚つかみ」が開催される。主催は同基地運営協議会火の谷拠点部会。少雨決行。
◆スケジュールは──
▼9時半=美杉町八知の美杉リゾート駐車場に集合・受付▼10時=出発▼10時30分=会場到着・着替え・トイレ休憩▼11時=魚つかみ開始。休憩としておもちゃ作りをはさむ▼12時=昼食・自分で魚を焼く・おにぎり・流しそうめん▼13時=土産作り(大人)・自由時間▼14時=着替え・トイレ休憩▼14時30分=会場出発▼15時=解散
◆参加費=2000円(昼食、保険込み)。※小学6年生以下1000円。
◆募集人数=先着50人。
◆持ち物=飲み物、敷き物、水着、着替え、濡れてもいい靴。※更衣場所は準備している。
◆募集締め切り=7月10日(月)まで。
◆申し込み方法=津市森林セラピー基地運営協議会事務局へ☎津272・8082、またはFAX津272・1119で。

前田晋一さん…ジビエ工房「恵鹿山」の前で

前田晋一さん…ジビエ工房「恵鹿山」の前で

前田晋一さん…ジビエ工房「恵鹿山」の前で

前田晋一さん…ジビエ工房「恵鹿山」の前で

津市美杉町奥津、JR名松線伊勢奥津駅近くにある「前田建築」の経営者で猟師の前田晋一さん(60)がこのほど、同社の敷地内に鹿肉・猪肉加工処理販売を行うジビエ工房「恵鹿山」をオープンした。
前田さんは地元出身で、約40年前に同社を創業。現在、この本業の傍ら、地元住民でつくる「伊勢本街道を活かした地域づくり協議会」の役員を務め、協議会内のガイド団体「伊勢本街道美杉会」のメンバーとしても、過疎化が進む美杉の活性化に取り組んでいる。
また小さい頃から親戚らが行っている猟に同行し、自身も22歳のときに猟師となった。
昔は猟を趣味として楽しんでいたが、獣害が農林業に深刻な被害をもたらしている現在は、所属する猟友会が市からの委託を受け、鹿や猪を駆除することが多いという。
駆除した動物は、山に穴を掘り埋める場合がほとんどで、前田さんは以前から、このことに抵抗を感じていた。
そこで前田さんが捕獲する鹿・猪の肉の有効活用と、美味しいジビエを提供し、名松線などで美杉地域を訪れる人を増やしたいとの思いで、同工房をオープン。施設は、大工の腕を生かし自ら整備したという。
現在、自身が捕獲する鹿や猪の肉を加工し、希望する個人に販売している。また、知人が町内で鹿肉などを使う飲食店開業を計画しており、実現すれば協力したいと考えているそう。
「少しでも多くの方に美杉に来てジビエを食べてもらい、『美味しいなぁ、また来よう』と思ってもらいたい」と話している。
問い合わせは☎090・2264・1895へ。

[ 10 / 31 ページ ]« First...89101112...2030...Last »