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2017年7月
来年4月1日より現在の市町村単位から、都道府県単位の運営に移行する「国民健康保険(国保)」。国民皆保険制度を支える重要制度だが、加入者に低所得者や医療費支出が多い65歳~74歳の前期高齢者が占める割合が多いため、財政基盤強化が目的。移行に向けた準備が進められているが、三重県内では、市町間で保険料の一本化は先送りし、向こう6年の移行期間を設けるなどの方針が示されている。
全国の市町村が運営している国保は、どこも厳しい運営が続いている。サラリーマンが加入する協会けんぽや組合保険など、他の保険制度と比べると、加入者に所得の少ない非正規雇用者や定年退職後の65歳から74歳の前期高齢者が占める割合が多く、保険料収入が少ないだけでなく、医療費支出が多いのが特徴。そのような構造的な問題から、制度維持に不安があるため、財政基盤の強化を目的に、都道府県単位の運営に移行する制度改革が行われる。
三重県でも「三重県市町国保等広域化会議」を立ち上げ、県内29市町で議論を進めてきた。広域化といっても、運営主体が県に移行し、財政運営は行われるものの、市町はこれまで通り保険料の賦課や徴収などの業務は引き続き行う。その一方でまず大きな議論となるのが保険料の決定。広域化後は、安定運営を行うために必要な納付金を各市町がまかなえるよう県が算定した標準保険料を参考に保険料が決められることとなるが、現状市町間で、加入者の年齢層や所得状況、医療機関の数や医療費支出や算定方式そのものに違いがあり、保険料にも格差が生まれている。県としては広域化にあたり、同じ県内であれば一律の保険料が好ましいという考えを示しているが、これら状況を鑑みて、開始当初の一本化は見送り、向こう6年間の移行期間を設け、一本化をめざす。
前述の通り、窓口業務などは、各市町が引き続き行うため、加入者にとって大きな変化はないとみられる。一方、運営主体でなくなった市町はというと、広域化によって他の市町と、保険料の収納率や赤字状況などが一つの財政を支えることとなため、ある意味では、より緊張感のある取り組みが求められることとなる。国は、ジェネリック薬品の導入推進や、予防医療で成果を上げた自治体に公費を重点配分する仕組みをつくることも公表している。
津市では昨年度に保険料率の値上げを行ったこもあり、広域化後も現状の料率を維持できる見込みで、国や県の支援も増えることから、ある程度の安定運営が見込める。しかし、津市でも国保加入世帯所得が100万円以下の世帯が半数以上を占める中、高額の保険料を支払っている現実は依然として変わらない。将来にわたって持続可能な制度としていけるかも含め、更なる議論が求められているといえよう。
2017年7月27日 AM 5:00
芸濃ふるさとガイド会が『芸濃名所めぐり+伊勢の津七福神 2017秋冬』を催す。
Ⓐバスツアー=㋑9月14日=楠原宿と初馬寺㋺9月28日=光安寺と四天王寺㋩10月5日=磨崖仏群と高山神社㋥10月12日=平家ゆかりの地と榊原地蔵寺㋭11月2日=閑翁寺・普門寺と津観音㋬11月9日=霊樹大椋と結城神社㋣11月30日=河内渓谷と円光寺㋠12月21日=芸濃・南長野のXmasイルミネーション。▼集合は9時半、津駅東口のローソン前。9時40分出発、16時到着予定(㋠のみ14時50分集合、15時出発、20時到着予定)▼参加費は㋑㋩㋬㋣㋠=各千円、㋺㋥㋭(昼食は「平家御膳」)=各千五百円▼定員=各コース20名、申込数が定員を超えたら抽選▼申込=往復葉書で。要領は芸濃総合支所地域振興課などで配布のチラシに掲載。申込期間は各コース出発日の14日前まで。
Ⓑウォーキング=①10月26日=楠原宿~椋本宿②11月16日=河内渓谷と錫杖湖畔③12月7日=閑翁寺~石山観音▼雨天中止の場合あり、参加費は各千円▼集合時間・場所、申込方法はバスツアーと同じ。問い合わせは同課☎059・266・2510。
2017年7月27日 AM 4:56
11月23日(祝)に開かれる津新町通り商店街振興組合(森勝理事長)恒例「新町フェスタ2017(第38回)」の安濃津丸船上結婚式のカップルが面接審査を経てこのほど決定した。
今年のカップルは今年3月23日すでに入籍し、愛知県海部郡蟹江町に在住する堤潤也さん(32)・三佳子さん(29)夫妻。
潤也さんは広島市出身で名古屋市の商社に勤務し商品企画を担当。三佳子さんは実家が新町通りの商店という正真正銘の地元育ち。四日市市でホテル業界の人事部に勤めている。共通の友人の紹介で付き合いだし、今春ゴールインした。
三佳子さんは当然のことながら中学生時代から同商店街の船上結婚式は見て来ており、「私もいつか安濃津丸で式が挙げれたらいいなと憧れてきた」という。
また、実家には92歳になる祖母がいるが、これまで他の孫が挙式した場所が関東や海外と遠く、高齢のため無理な遠出を避けて一度も挙式に立ち会えていない。
「一度でいいから、おばあちゃんに孫の花嫁姿を見てもらいたい」というのが、二人が入籍時にあえて式を挙げず船上結婚式の応募にかけた最大の理由と話す。
おばあちゃん孝行の、そして子供の頃から親しく見守ってきた商店街の皆さんに囲まれた、あったかい船上結婚式になりそうだ。
2017年7月27日 AM 4:55