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2017年7月
ジムもフィットネスもなかった時代、筋トレを広めようと、津市で初めてのジムを創立して今月で35周年になります。体育教師を辞め自ら退路を断ち切り娘達と前へ進むしかなかった私を支えてくれた全ての会員さん達に感謝です。
ジムに入門し素人から日本一や世界チャンピオンまで駆け上がった選手も何人かいましたが、中学最後の試合を前に残り数カ月で入門し、陸上200mで28秒前後から24秒台まで記録を伸ばし県で2位に入った事を喜んでいた久居中学のM君や3カ月でウエストが10㎝細くなったと30代女性のOさん(後の中部日本チャンピオン)、1年目は10㎏2年目は更に5㎏体重を落とし最後はデッドリフトで100㎏を持ち上げて「健康になった」と言っていた60才女性のKさん、「週7日のトレーニングを組んで下さい」と毎日のようにジムに通い詰め、半年で50㎏から40㎏まで落としていった転勤組の奥さん等、一般の方々も思い出は尽きません。
甲子園出場の夢を果たした高校球児達もいました。真摯に励んだ者は必ずと言っていい程、夢を叶え目的を達成しています。今は20代~60代まで体力作りやシェイプアップ、若い頃の体型を取り戻し老後の足腰の強化や健康のため等、それぞれの目的で会員さん同志も仲が良く津トレセンルーティンをこなしてもらっています。
35周年を目前にして嬉しいこともありました。30年程前、静岡県の元チャンピオンでデッドリフト270㎏以上の実力者で、試合では私をギリギリまで追い詰めた最強のライバル山下選手(教員)がジムを訪ね再会出来たことでした。
不運にも宿敵となった二人が普通なら二度と顔を合わせることはまずないのですが、私と彼は一瞬で勝敗が決まる武士のように静寂の中で上質でハイレベルな戦いの時が共有出来、互いが互いを認めているスペシャルな関係であり、頂いたみかん最中を味わいながら「敵に塩を送った」上杉と武田のようでもあるなと、ふと思った。最強、最大の敵であった友に感謝である。
今思えばスポーツの魔力に取り付かれ後に三重県人として初めてベンチで160㎏や170㎏(後180㎏)を挙げたり昨年もN─1大会で優勝する等、現役で50年が過ぎました。
始まりは昔、東京オリンピックがあった年、私は小学6年生でスポーツ少年団を結成し、小中学生を指導していた頃、生涯私を体育の道へと導く忘れられない出来事が起こりました。
それは小学校最後の秋の運動会での有終の美を飾る町別対抗リレーで起きました。一週間程前だったか、予想外に予行演習で我が町が1位となり、妹と一本のソーセージを分けていた時代、本番の朝、母が生卵を一個差し出し「食べていきな」と言ったのを今も覚えています。
予期せぬ試練は予選でいきなり起こりました。第一走者の2年生のCちゃんが最初のカーブで、中盤で混戦中ほかの選手と接触したのか、バトンを落としてビリになってしまいます。一瞬「予選は何位まで通過だ?」と脳裏を走り「まだ大丈夫だ、何とかなる、いや何とかする」と自分に言い聞かせていました。
確か5年男子最速のT君が一人抜きでビリから2位でアンカーの私にバトンが回って来ました。 私はただ前を追い抜くことだけを考えていました。5人程直線で抜き去り、ゴール寸前でもう一人胸の差で交わし2位で予選通過だった(上の写真)。
Cちゃんは泣きべそをかいて皆に「ごめん」と謝っていましたが、「気にすんな、決勝はバトンだけは落とすな、何位でもいいから、後は俺が何とかするから」と言っておきました。
決勝は10m程先の一人を抜けば良かったのですが(150mトラック)逆に10m以上引き離して優勝のゴールテープへ駆け込み、楽勝で皆と小躍りして喜びました。
それから20年以上経ってCちゃんのお母さんとお会いする機会がありました。彼女は社会人になり、岩田橋近くを歩いていた時、走行中のトラックの車輪がはずれ転がって来て即死だったと聞きました。
生前は「あの時はバトンを落とし公ちゃんに悪かった」とよく言っていたと初めて知らされ、今度は助けてやれなかった、人の一瞬の死に心が痛みました。(次号に続く)
2017年7月20日 AM 4:55
この間から何度か買うお菓子がある。スーパーで売っている輸入物で、チョコレートクリームがおいしいウェハース。甘いお菓子は魅力的だ。
子供の頃のおやつは、あられやえびせんべいだった。たまに祖母が黒糖こってりの黒棒やバナナフローレットをくれた。おばあちゃんのお菓子箱は、甘いお菓子が入った宝箱だった。
遠足の時には、百円分のお菓子を買うことができた。水野さんという駄菓子屋で、チョコやラムネや酢昆布、そしてウェハースを十円、二十円と数えながら買ったものだ。
水野さんは長々と迷っている子供たちを暖かく見ていてくれた。おまけもひとつ。とてもうれしかった。だから、大きくなったら…と考えた。大きくなったらお菓子屋さんになろうとは、多くの子供たちが考えること。
お菓子屋さんへのあこがれは現実的ではなかったので長くは続かなかったが、大人になればいくらでもお菓子が買えるはずだった。気に入りのウェハースなら三個でも五個でも一度に買ってくることができる。
でも健康的な生活習慣をと思うと、だらだらお菓子を食べるなんてもってのほかだ。お腹の脂肪を見れば、自分を甘やかすことはできない。
今でもチョコレートウェハース食べ放題が私の密かな望みなのだが、それでは子供時代と変わらないではないか。十分すぎるほど大人なのに。 (舞)
2017年7月20日 AM 4:55
松阪市嬉野権現前町の嬉野グラウンド前駐車場で、8月5日17時~21時10分、『嬉野おおきん祭り』が催される。雨天の場合は8月6日に順延。主催は同実行委員会。
▼おおきん子どもシネマ「ペット」=ふるさと会館大ホールで。開場13時、開演13時半、入場無料。※祭りが順延になっても5日に上映する。
▼ありがとう抽選会(松阪北部商工会)=17時~21時。
▼おおきん屋台=17時~21時。屋台と縁日ゲーム、ふれあい動物園、木工教室。
▼お面で変身コーナー=17時半~19時。お面を作って幼稚園の先生と遊ぶ。
▼ドリームメイトと遊ぼう=17時~20時。ピエロがバルーンアートを作ってくれる。マスコットキャラクターも登場。
▼おおきん御輿=17時10分~17時50分。
▼スペシャルステージ=17時50分~20時。17時50分~=市内などのダンスチーム。19時~=津市出身の女性シンガーソングライター・あつ。19時半~=ポケットピエロのHeyちゃん。
▼盆踊り=20時~21時。
▼ファイヤードリーム「花火」=21時~21時5分。
問合せは同実行委事務局(松阪市嬉野地域振興局地域振興課内)☎0598・48・3804。
2017年7月20日 AM 4:55