天ぷらを食べたいと思ったけれど、暑くて揚げるのが嫌。外に食べに出ることにした。夫婦二人暮らしはこういう時に便利だ。二人の意見が合えば、いつでも出かけられる。それに二人だと財布もさほど痛まない。これが、四人だ五人だとなると、福沢諭吉が簡単に飛んでいく。
和食屋に入って注文したのは、天丼セット。天丼と小鉢とみそ汁と漬物。丼にはおいしそうな香りの天ぷらが山盛りになっていた。プロの揚げた天ぷらはアツアツでサクサクで最高だ。野菜もエビもキスもある。
食べ物が山盛りにされていると心も満たされる。いっぱい食べたいという気持ちは動物の本能だろう。
甘辛いたれがかかった天ぷらを食べる。レンコン、ゴボウ、サツマイモ、いろんなものが天ぷらになり、それぞれ香りも味も異なるのを、一つひとつ確かめるように食べていく。
そして、その瞬間が来た。もう十分お腹が満たされた。満足だ。でも、まだいっぱい天ぷらが残っている。そこから気持ちが変化した。さきほどまでの幸福感は消え失せ、義務感と忍耐力で箸を動かす。せっかくの天ぷらを残してはもったいない。もう少しなら食べられる。
いっぱいあることがあんなにうれしかったのに、もはや見るのもつらくなる。我ながら勝手な心の動きだと思うがどうしようもない。
(舞)

うたからの会「サニーレインボー」は9月12日(水)13時半~、津新町駅近くのプラザ洞津・孔雀の間で第14回「うたからイン三重」を開く。
「うたから」とは、歌声カラオケの略。伴奏はカラオケを使用し、歌詞は正面のスクリーンに映しだされる。カラオケボックスと違い、歌のリーダーが進行して参加者全員で声を合わせて懐かしの昭和歌謡を歌うもの。今までに13回開いたところ、大盛況を博したことから第14回を開くことにしたもの。
今回の予定曲目はおゆき・女の港・誰か故郷を想わざる・蘇州夜曲・アメリカ橋・二人でお酒を・瀬戸の花嫁・天使の誘惑・大阪しぐれ・五木ひろし特集・北の魚場・あばれ太鼓・秋桜・落葉しぐれ・美空ひばり特集・東京の花売り娘・空港・ふりむかないで・今夜は離さない、ほか。
会費は1人1500円(水分補給は各自で)。事前予約不要で受付開始の13時から。全席テーブル席。
問い合わせはサニーレインボー代表の安部さん☎090・9899・8075へ。

倉田教育長(右)に笛を贈呈する小川さん

倉田教育長(右)に笛を贈呈する小川さん

24日、津市教育委員会庁舎で土木建設業などを営む「㈱タカミ」=津市庄田町=が、久居地区の小学校7校に緊急用のホイッスル2992個を寄贈した。
9月1日の防災の日に向け、対象の小学校と全児童と教職員の分を寄贈。ホイッスルは、地震や集中豪雨による家屋倒壊時に身動きが取れない場合や、事件・事故に巻き込まれそうになった際などに、大きな音で周囲に危機を知らせるために使う。
寄贈式で倉田幸則教育長に笛を手渡した同社代表取締役の小川賢司さんは「ホイッスルで周りの人々が子供たちの危機に気付けるようになれば良い」と挨拶。倉田教育長は「もし、子供が危機と遭遇した際に回避に使っていきたい」と感謝した。ホイッスルは各校に届けられ、新学期に配布される予定。

[ 5 / 8 ページ ]« First...34567...Last »