吉田さんが、生徒に質問しながら国の財政や税の役割を説明

吉田さんが、生徒に質問しながら国の財政や税の役割を説明

津市新町の県立津高校で20日、1年生40名を対象に、津租税教育推進協議会主催の租税教室が開催された。
同協議会は、津税務署・三重県・津市・税理士会など関係民間団体で構成。租税教室は、租税教育の充実が図られるよう、環境整備や支援を行う事業の一環として開いている。
講師は、東海税理士会津支部の吉田威久さん。吉田さんは、国の予算について、歳入の59・2%が税金であることなどを説明。
続いて日本の人口について話し、2015年の国勢調査で、調査が始まってから初めて減少。同年は1億2700万人で、50年後には人口は8800万人しかいないと推計されていて、100人のうち38人が65歳以上。このことなどから、社会保障関連の支出が増えることが予想されるとした。
また国の借金は国民一人当たり約700万円を抱えている〝借金まみれ〟の状況であることを説明し、生徒は「重い」「抱えきれない」と話した。 そして吉田さんは最後に、「選挙の投票率は、若い世代ほど低い傾向があるが、国の借金を返していくのは、若い世代。北海道の夕張市が平成19年に財政破綻した。国のレベルでも破産する可能性はあることも踏まえ、歳入を増やしたり歳出を減らす方法を、皆が将来に向かって考えていって頂きたい」と呼びかけた。