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10月26日(木)、道の駅津かわげとガイド団体「河芸『江』の会」のコラボ企画の第2回「秋麗河芸名所めぐり」が催される。雨天決行。バス移動で、同団体が案内する。
▼集合=道の駅津かわげ入り口前(9時)▼コース=同駅(9時出発)~伊勢上野城跡(9時15分到着)~マリーナ河芸 田中川河口(10時35分到着)~尾前神社(11時25分到着)~同駅で日替わりランチ(12時到着)
▼参加費=1000円(昼食代、保険代込み。当日支払う)▼帰りに土産(津の名産品)プレゼント▼定員先着20名▼申し込みは同道の駅レジ又は☎で。締切りは10月23日だが定員になり次第締切。
問い合わせは同道の駅☎津244・2755。
2017年9月28日 AM 4:55
津市新町の県立津高校で20日、1年生40名を対象に、津租税教育推進協議会主催の租税教室が開催された。
同協議会は、津税務署・三重県・津市・税理士会など関係民間団体で構成。租税教室は、租税教育の充実が図られるよう、環境整備や支援を行う事業の一環として開いている。
講師は、東海税理士会津支部の吉田威久さん。吉田さんは、国の予算について、歳入の59・2%が税金であることなどを説明。
続いて日本の人口について話し、2015年の国勢調査で、調査が始まってから初めて減少。同年は1億2700万人で、50年後には人口は8800万人しかいないと推計されていて、100人のうち38人が65歳以上。このことなどから、社会保障関連の支出が増えることが予想されるとした。
また国の借金は国民一人当たり約700万円を抱えている〝借金まみれ〟の状況であることを説明し、生徒は「重い」「抱えきれない」と話した。 そして吉田さんは最後に、「選挙の投票率は、若い世代ほど低い傾向があるが、国の借金を返していくのは、若い世代。北海道の夕張市が平成19年に財政破綻した。国のレベルでも破産する可能性はあることも踏まえ、歳入を増やしたり歳出を減らす方法を、皆が将来に向かって考えていって頂きたい」と呼びかけた。
2017年9月28日 AM 4:55
近鉄津新町駅を越え、どんどん西進すると、津市立新町小学校と三重県立津高校がちょうど向かい合わせになっている。
この辺りから、歩道が無くなり車と文字通り一緒の道を歩く時間が増える。自身の安全は自分とドライバーの双方の注意がかみ合って、初めて成り立つ危ういものということを改めて実感する。 人々の営みと国の発展に合わせ、明治時代から現在まで急速な発展を続けてきた日本の道路網。現代を生きる我々の生活や、時間の感覚の基準は自動車のスピードだ。歩くという行為は、そういった自分の中の固定観念をリセットし、新たな気づきを得るきっかけにもなるかもしれない。
この辺りの国道のちょうど北側を並走しているのが八町通り。江戸時代に旧伊賀街道に沿って発展し、今も往時を偲ばせる街並みが残っており、津市が誇る国学者・谷川士清の旧宅もある。
この企画は当初、旧伊賀街道をなぞり、このような沿線の風景や歴史を紹介していくことを中心に考えていた。しかし、今の我々の生活と寄り添う道路を自分の足で歩き見えるものを伝えたいという気持ちに駆られ、このような形となった。
また、現在の道路は鉄道や旧街道と比べると、興味を持つ人が少ないこともあり、刊行物は圧倒的に少ない。ほとんどの人は普段通る道路について、特別な関心を抱いていないといっても過言ではない。そういった意味でも、興味を呼び起こす一助となればとも思っている。
さて閑話休題。国道を挟んで北に神納町、南に博多町。国道に沿って店舗が並ぶやや賑やかな地域を過ぎると、旧伊賀街道と合流。更に少し先で安濃川に沿った本線と、09年に開通した南河路バイパスへと分岐する。
このバイパスは、三重県の新たな大動脈となる国道23号中勢バイパスの順次開通による交通状況の変化に伴い、整備されたもの。農地の中を走る南河路バイパスは道幅も広く、歩道もしっかり整備されており、川沿いの本線と比べると自動車にとっても歩行者にとっても非常に利用しやすいものとなっている。
途中で中勢バイパスを横切り、津市水道局の脇から再び本線へと合流する。中勢バイパスと接続したおかげで鈴鹿方面と伊勢方面へアクセスが良くなり、163号の使い勝手が飛躍的に上がっている。人々の生活の変化が長い間、使われてきた道に変化をもたらすだけでなく、その道は、再び多くの人に踏み固められながら、また新たな姿に変化していく。我々の普段通っている道は、人々の思いや願いが描く軌跡そのものといえるかもしれない。
国道を彩るように農地の稲が黄金色の穂を実らせ、収穫の時を待っていいる。太古から続くこの光景ですら絶対ではない。変わるものと変わらないものとは…。そんな他愛もないことを考えながら歩き続ける。(本紙報道部長麻生純矢)
2017年9月28日 AM 4:55