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津市栄町の四天王会館2階にある、県内の若手作家が集う多目的アートスタジオ「PORT」が9月25日にオープン1周年を迎えた。
PORTは、津市出身の画家・畠知良さんらが、作家同士や、観覧する一般の人との交流を行う場として開設した。メンバーは、画家や立体造形作家、デザイナーなどで、20代~30代の12名。
面積約22坪で、メンバーの作品を展示販売する「ギャラリースペース」と、共同アトリエで、イベントも催される「ワークスペース」がある。
津市内では、作家たちが日常的に集えるこの様な場は貴重で、メンバーの大西佐奈さん(画家)は「自分のアトリエはありますが、ものを作るのは孤独な仕事なので、ここで皆と場所を共有できることはとても嬉しい。刺激を受けるし勉強になります」、また上村友理さん(版画家)は、「毎日PORTに来て制作しています。自宅と違い、制作に関するものしかないので集中できます」と話している。
「オープン日」とする毎月第4日曜には、一般の人がスタジオを見学できる。今年からは、この日に「クロッキー会」を開催。モデルは朗読するなどの様々なポーズをとり、年代や絵画の経験も幅広い一般参加者も、くつろいだ雰囲気で楽しんでいるそう。
そしてこのほど、PORTが発行するフリーペーパー「レポート」第1号が発刊。PORTで開催されたイベントの様子や、ドイツの芸術大学に留学中のメンバーの活動を紹介している。
「メンバーの入れ替わりもありますが、PORT(=港のような場所)としてメンバーが停泊して旅立っていく、動き続けていることは、これからも大事にしたいです」と畠さん。
PОRTの詳細はHP=http://studio-port.jimdo.com/で。
2017年9月28日 AM 4:55