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平成28年簡易生命表によると、男の平均寿命は80・98歳、女は87・14歳。平成28年生まれの日本人で75歳まで生きる人の割合は男75・1%、女87・8%、90歳までなら男25・6%、女49・9%とある。なんと女の赤ちゃんの半分ほどは90 歳を迎えることになりそうだ。
赤ちゃんでなくとも、十分に余命がある。例えば50歳、60歳、70歳の人が、その時点の平均余命を加えると平均寿命より長くなる。私の未来もまだまだありそうだ。
なんとなく自分は長生きできないかと思っていたが、案外生きている。平均寿命まで間があるから、傍から見れば普通だろうが、自分の感じ方は別。幸せなことに案外長く生きている。
一緒に暮らした義母のことを思い出した。ちょうど今の私ぐらいの年の頃、「私はもうおらんでもええ人間やから」と訴えてきたことがある。それを聞いた未熟な嫁は、気の利いたことも言えず、おろおろと言葉を探すばかりだった。
「何をまあ…お義母さんがいなくては、家が回りません。長生きしてくださいな」と言えば良かっただろうか。今の私がそう言われたら、うれしいより白々しいと感じそうだ。平均余命がこんなにあるのに、「長生きしてください」は合っていない気がする。では、何と言えば正解だろう。 (舞)
2017年9月29日 AM 4:55