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10月1日から供用が始まる津市・産業スポーツセンター「サオリーナ」の竣工式が23日、同施設で行われ、鈴木英敬三重県知事、前葉泰幸津市長、地元選出の代議士、県議会議員、市議会議員をはじめ地元自治会ほか関係者多数が出席した。
同施設は、現在、市内にある津市民プール、津市体育館、三重武道館をメッセウイング・みえに隣接する形で一体的に整備したもの。全国大会規模の競技が開催できる屋内総合スポーツ施設で、新津市の合併時の4大プロジェクトの一つ。
津市出身のオリンピックのレスリング女子で金メダル3連覇を達成した吉田沙保里選手の偉業を顕彰するため、同選手に施設の命名権を渡し、「サオリーナ」と名付けられた。
同施設は、約3000人収容のメインアリーナや現在の津市体育館と同規模のサブアリーナ、弓道場と柔剣道場を有する武道館、健康増進のための屋内プール、トレーニングルーム、ランニングコースなどを完備。メインアリーナの入り口付近には、吉田選手が過去の五輪で着用したユニホームやシューズも展示している。
吉田選手は「ここから次世代のアスリートが誕生してくれることを願う。子どもたちの夢につながる素晴らしい環境が整った」と期待感を込めた。
前葉津市長は、建設工事の入札が3度にわたって不調になった経緯を振り返り、「大きな苦難を乗り越えて完成した。津市といえばサオリーナと言われるよう津市民にとって自慢の施設にしたい。サオリーナと名付けたことで開館前から認知度が高まり、様々な大会が誘致できた。市民にとっても健康づくりの聖地になれば」と述べた。
その後、吉田選手、前葉市長、鈴木知事ら関係者がテープカットを行い、完成を祝った。
2017年9月28日 AM 4:55