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2017年9月
11月9日、津市一志町で「語り部さんと歩こう『万葉のさと一志町』 とことめの里から初瀬街道を歩く」が催される。
主催=一志町歴史語り部の会、津観光ガイドネット。協力=近鉄、JA三重中央、一志町郷土文化研究会。
万葉集の一節にあり、永遠の若さと美しさ、健やかさを意味する「常処女」。その言葉を名称の由来とする「とことめの里」=一志町井関=は、地域の健康・福祉・生涯学習の拠点である多目的施設。
このイベントでは、ボランティアガイドの案内のもと、同施設から初瀬街道のぼたん峠・田尻宿を歩き、曹洞宗祥雲寺で住職の法話を聞く。
▼集合場所=とことめの里。
▼受付時間=8時45分~9時。
▼コース(約5㎞・約3時間)=とことめの里~高岡山~初瀬街道(ぼたん峠・田尻宿)~おやつカンパニー~祥雲寺~大師堂~とことめの里(食事・土産)。
▼参加費=1500円(弁当・土産・資料・保険代)。
▼定員=100名、電話申し込み制。
▼申し込み・問い合わせ先=津市一志総合支所地域振興課☎059・293・3008。
▼雨天決行(荒天中止)。※気象警報が発令されている場合は中止。
実施日当日の問い合わせ先は中尾さん☎090・4156・0352。
2017年9月29日 AM 4:55
ハッチズバー(津市栄町3─128) で行われる9月30日(土)20時からのライブに、「8823」が出演する。
同バンドは京都発、現在進行形ブルースバンド。日本の70年代ブルース・ブームの中心となった京都で、ギターの田中晴之、ベースの山田晴三、ドラムの堀尾哲二の3人と、紅一点であるボーカルの酒井ちふみの4人で結成。前身バンド『4029(塩次伸二ギターバンド)』の精神を受け継ぎ、ブルースの伝統を進化させ続けている。
ライブチャージは2500円。
問い合わせは☎059・226・3838へ。
2017年9月29日 AM 4:55
18日、津市センターパレスの津市中央公民館2階ホールで、津藩校有造館第3代督学(学長)で優れた漢学者・文章家で全国にその名を知られた齋藤拙堂(1797~1865年)の生誕220年記念パネルディスカッションが行われた。
齋藤拙堂顕彰会=齋藤正和会長の主催で、津市・津市教委との共催。同顕彰会は、拙堂が晩年を過ごし、全国各地から訪れる文人墨客たちと交流を深めた茶磨山荘の跡地碑が、昨年8月比佐豆知神社=同市鳥居町=境内に建立されたことを機に結成。この催しは生誕220年と顕彰会設立1周年を兼ねて開催。市民約160名が聴講した。
テーマは「津の生んだ偉大な学者・齋藤拙堂に学ぶ」。拙堂の子孫でコーディネーターの齋藤会長は「拙堂という偉大な学者がいたことを知って頂くことが文化振興に繋がる。そして、今学んでいる児童生徒に拙堂のことを知ってもらえれば学習意欲の向上にもなる」と挨拶。
パネリストの同顕彰会理事長で詩吟家の加藤龍宗氏は、拙堂が生涯で1200首残した漢詩から3首を取り上げ、文人としての魅力を解説。豊かな教養と巧みな表現に支えられた漢詩の美しさを紐解き、「自然を愛し、人を愛した拙堂のことを学んでほしい」と訴えた。
続く三重歴史研究会会長・椋本千江氏は拙堂は40年に渡って藩士や藩主・藤堂高猷にも藩の在り方や生き方を説いた教育者としてだけではなく、経世家(政治家)、歴史家、思想家であったことを説明。アヘン戦争など、当時の海外情勢を踏まえ、武士に改めて人格と精神を養い、西洋の知識や兵術を学び、敵が来た時は国や人々を守る義務を示したとし、「拙堂は文武両道の藩にしようとした」とその人物像を掘り下げた。
そして、津城復元の会会長である本紙・西田久光会長は、世を治め、民の苦しみを救う「経世済民」を語源とする経世家としての顔に迫った。下級役人だった父親が、果たせなかった貧しい農民を救いたいという思いを引き継いだことが拙堂の原点と指摘。郡奉行として直接政治に関わったのは2年弱だが、飢饉対策まとめた「救荒事宜」を記すなど、民を豊かにするため献策を続け、攘夷が盛り上がる中でも拙堂は条件付きの開国論を主張したことを紹介。「他国は侵略ではなく貿易が目的なので、条件を飲む代わりに軍艦をもらったらどうだと腹が座った明晰な意見を述べている」と、経世家としての優れた資質を示した。
2017年9月28日 AM 4:56