2019年1月

津市は昨年4月、要介護者または障害者のみの世帯を対象に無料で行う「大型家具等ごみ出し支援事業」を開始。環境部の職員が対象世帯を訪問し、大型ごみの収集・運搬を行い好評を得ている。同10月1日にはニーズに応えて対象に「要支援者のみの世帯」が追加され、翌11月の申込受付件数が、それまでの月間最高数の3倍以上の72件に上った。市は、今後も事業の周知と、更なる対象拡大の検討を進める。

 

 

 

大型家具等ごみ出し支援事業で、家具を収集車へ運ぶ職員

大型家具等ごみ出し支援事業で、家具を収集車へ運ぶ職員

高齢化や核家族化によりごみ出しが困難な高齢者が増え、全国各地でも自治体などが支援事業を実施している。これは、民間業者が有料で行う家具の引き取りとは異なり、自助・共助によるごみ出しが「したくてもできない」という人が対象の福祉的なサービス。
津市で大型家具など(長さまたは幅が1m以上の家具類)をごみに出す通常の方法は、ごみ一時集積所へ所定日に出す(木製家具は切断するなどして1m程度の長さにする)か、津市リサイクルセンターへ直接持ち込みの2通りだが、高齢者などには難しい。
そのため津市は昨年4月、無料で行う「大型家具等ごみ出し支援事業」を開始。当初の対象は要介護1以上の人または障害者のみの世帯だった。
対象品目はタンス、棚などで、1辺の長さまたは直径が1m以上2m以下で、安全に収集・運搬できるもの。回収は1世帯あたり1回につき3点までで、同年度内に2回まで。電話や窓口で申込を受け付け、対象世帯を訪問して対象の家具を確認し、収集・運搬日を調整して実施する。
実際に収集された家具は家の中で長年使われないままだったケースが多く、ごみ出しの緊急性は低いが、部屋が広く使えるようになるなどして利用者の生活の質は確実に向上。同8月末までに54件の申込を受け付け、好評を得ていた。
一方、問い合わせを受けたものの対象外だった件が8月末までに46件あり、そのうち要支援者の世帯が10件だった。
そのため市が支援の充実を目指し、10月1日から「要支援1以上の人のみの世帯」を対象に追加したところ、同月から申し込みが増加。翌11月にはそれまでの月間最高数22件の3倍以上の72件に上り、そのち要支援者のみの世帯が44件あった。
市では現在、所定日以外にも収集・運搬を実施し利用の急増に対応。今後も高齢者世帯などのニーズを調べ、対象拡大を検討していくという。
また「住民が介護施設に入所したため空き家となった建物内の家具を収集してほしい」など明らかに対象外の問い合わせも一定数あるため、市民に事業の趣旨の理解を求めていく。
問い合わせ・申し込みは環境部政策課☎059・229・3258へ。

高田短期大学介護福祉研究センターの公開講座「子どもの障害と発達相談」が2月16日㈯13時~15時(開場12時半)、同短大講堂で開かれるにあたり受講者を募集している。入場無料、先着300名。後援=三重県、県教委、県社会福祉協議会ほか。
参加対象は、保育、教育、福祉関係および学生。講師は教育心理学、生涯発達看護学、子ども学を専門とする北海道教育大学準教授の小渕隆司さん。
参加申し込みは氏名・性別・住所・昼間連絡がつく電話番号・メールアドレス・勤務先または学校名・同講座を知った情報源を明記して、メール件名を「公開講座申込」として、ikubunkouza@takada-jc.ac.jpへ送信。
問い合わせは☎059・232・2310。

伊勢路に春を呼ぶ参宮街道の風物詩、津観音こと恵日山観音寺『鬼押さえ節分会』が今年も2月3日にある。吉例の福豆まきに登壇する善男善女を募集中。
本堂横に設けられる特設舞台から、津市長や津クイーンらと一緒に福豆・菓子をまく。今年厄年の人、還暦の人、年男年女はじめ、一度は体験してみたいという人まで誰でも参加OK。時間は①13時②14時半③16時のいずれか1回。集合は各1時間前に、北側道路をへだてた大宝院へ。男性は裃、女性は赤袢纏を着てもらい、厄除け祈祷の後、福豆まき。参加費は1万円(厄除け祈祷料・福さらえ・福ます・福豆などの縁起物を授与)。福当たり(1泊ペア温泉旅行、食事券、買い物券等)多数。
申し込みは、津観音大宝院☎津225・4013で氏名・生年月日・住所・電話(携帯、FAXも)・希望時間《第1希望&第2希望》を伝える。

[ 1 / 29 ページ ]12345...1020...Last »