樹木を観察しながら森を巡る参加者ら

樹木を観察しながら森を巡る参加者ら

10日、津市美里町南長野の「美里水源の森」で、市内小学生親子が樹木の観察などを行うイベントが催された。
津市水道水源の約20%を取水している雲出川水系の支川・長野川。その上流部に位置するこの森は、棚田として利用されていた場所と雑木林で形成されている。平成26年度より流域の7自治会を中心に組織した「長野川流域環境保全協議会」が策定した計画を柱に整備が進められており、遊歩道、休憩所、トイレなどを新設し、平成30年度に完成。水源かん養や林業振興に関する学びの場として活用されている。整備の財源は「みえ森と緑の県民税交付金」が使われている。
この日は5組10名の市内小学校に通う児童とその保護者が参加。森林インストラクターらと共に水源の森を守る役割を果たす樹木を観察。
樹木の名前の由来や特徴を聞くだけでなく花、樹皮、葉、実などに手で触れながら、食用、民間薬、染料などに使われることもあるそれぞれの特性を学んだ。
児童は、観察した樹木からお気に入りを一本ずつ選び、記念に自分の名前を書いた木札を立てかけた。