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11月24日、世界のブランド『松阪牛』の年度チャンピオンを決める『第70回松阪肉牛共進会』が松阪農業公園ベルファームで開かれた。主催=三重県・松阪市・津市など関係市町ほか関係農業団体。
厳しい最終予選を勝ち抜き、この日の本選に出場した50頭の特産松阪牛は、兵庫県から買い付けた子牛を松阪牛肥育地域で採算を度外視して900日以上も肥育した未経産の牛。今回は70回記念大会ということもあり、例年にも増して、毛並み、肉付きなどいずれも引けを取らない名牛が出揃った。
早朝から県畜産研究所の職員らによる厳正なる審査の結果、チャンピオン牛の優秀賞1席には、大紀町打見の西村節生さん(85)肥育の『いつこ』号=肥育日数1101日、678㎏=が選ばれた。西村さんの1席受賞は初めて。
審査長の県畜産研究所大家畜研究課・岡本俊英主幹研究員が「体重も体高もあり、他の牛とは体積感もまるで違う」と絶賛した。
その後に行われたせり市には、大勢のギャラリーや報道陣が集まり、津の朝日屋、松阪の和田金、牛銀本店などが参加。毛並みの滑らかさなども考慮する審査員の評価とは一線を画した肉の専門家たちならではの目利きで、白熱したせり合戦を繰り広げた。
優秀賞5席の『はるな』号は、380万円で朝日屋が落札。4席『みなみ5』号は400万円で朝日屋が落札。3席『わかこ』号は509万円で鉄板焼き団居が落札。2席『よしみや』号は620万円で朝日屋が落札。
大トリの『いつこ』号はスタートから間もなく1千万円、2千万円と大台を突破。そのたびに、会場から大きなどよめきが起こった。今年も、一歩も譲らない強気の姿勢を崩さず、激しいせり合戦を制した朝日屋が2600万円で落札した。朝日屋のチャンピオン牛落札は28年連続、通算38回目。
今年も他の追随を許さない攻勢で50頭のうち、21頭を落札した朝日屋の香田佳永社長(59)は「特産松阪牛の肥育頭数が年々減っているので、肥育農家の方々に、兵庫県産の牛の導入を増やしてほしいという願いを込めて落札した。そして、丹精込めて育てて頂いた感謝も込めた」と語った。
今年も1席から5席のうち3席を除いて、朝日屋が契約する七保和牛部会に所属する肥育農家が占めており、レベルの高さを伺わせた。1席の西村さんは、この共進会の3日前である同月20日に行われた第15回大紀町七保肉牛共進会でも優等賞1席を獲得。後継者として修業中の孫・西田裕哉さん(30)と共に育て上げた牛が昨年の1席を上回る高値で落札されたことに対し「天にも昇る気分でとても嬉しい」と満面の笑みを浮かべた。
朝日屋が、この日に落札した牛たちは今年も12月12日からの名牛まつりで通常価格で販売する。
落札した各業者の頭数は次の通り─①朝日屋…21頭②マックスバリュ東海、丸中本店…各4頭③牛銀本店、霜降り本舗オーシャン…各3頭④松阪まるよし、柿安本店、JA全農みえミート…各2頭⑤マルヤス、鉄板焼き団居、和田金、やき肉千力、焼肉野崎、肉の友屋、焼肉たらふく、長太屋、焼肉おさやん…各1頭。
2019年12月5日 AM 4:55
㈱マツオカ主催の「2019年ボジョレーヌーヴォーを楽しむ会が」11月24日夜、津駅東口にあるホテルグリーンパーク津・伊勢、安濃の間で約140名を集めて盛大に開かれた。
同社では、一昨年から世界を舞台に活躍し、マスターオブワインの称号を持つ唯一の日本人、大橋健一氏がプロデュースしたボジョレーヌーヴォーを独占販売しており、今年も約3千本を販売した。
今年のボジョレーヌーヴォーは、フレッシュなハーブ香が感じられ、高い酸味、そしてライトでありながらもタンニンが感じられ十分な厚みがある高品質なスタイルが特徴。参加者らは美味しいボジョレーヌーヴォーを楽しみながら歓談するなど親交を深めていた。
パーティーでは、声楽家の田中宏子さんのピアノ演奏と歌で多いに盛り上がり閉会した。
なお、カンボジアの「山本日本語教育センターを支援する会」がボランティアで行なっていた同国での事業が今年で10年目を迎えたのを機に、カンボジアでの日本語スピーチ大会は、来年からは㈱マツオカで主催する事となった。
同社では、来春からお客さんが持っているスマートフォンアプリから直接、酒や食品の注文ができるシステムを県下で初めて独自採用する予定。 このシステムを採用する事で、今までFAX、電話で注文をしていたのが、どこにいてもスマートフォンから簡単に注文する事ができるようになる。
2019年12月5日 AM 4:55