児童ら63名が出演した「コノ村『山神』伝」

児童ら63名が出演した「コノ村『山神』伝」

津市白山町二本木の白山総合文化センターで1日、津市委託の文化創造事業で、市民グループによる「森の劇場プロジェクト」の一環として、「里山ばんざい芸術祭」が催された。
同プロジェクトでは、官民が協働で同センターしらさぎホールなどで劇場法に則り芸術創造の場づくりに取り組んでいて、今年で4年目。時代の変化により生じた、教育や地域コミュニティなどにおける社会問題に対し、劇場や文化・芸術の力を使い、人と人との関わりを重視した取り組みを行っている。
当日は、同プロジェクトが、子供たちが地域文化・生活芸術に広く触れ実体験することを目的に開いている「子ども里山そうぞう学校」の児童50人と、大人13人が津市オリジナル舞台作品「コノ村『山神(やまのかみ)』伝」を上演。児童の保護者や、同学校卒業生も運営に携わり、終演後は、観客も振る舞いの新米を味わいながら同作品への意見を交換した。
プロジェクト代表の長野多恵さんは「芸術関係以外の地域の人や出演者の家族など、今まで劇場に足を運ぶことのなかった人が来てくれるようになり、ようやく私たちが思い描いていた、教育機関、福祉機関としての新たな劇場の使い方に見通しがつきました」と手応えを話した。