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「津ロータリークラブ」=増田冬樹会長、会員67名=が、「NPO法人スペシャルオリンピックス(以下・SO)日本・三重」=米川直樹理事長=へ、2月21日~23日に北海道で行われる冬季ナショナルゲームへの参加を支援するため、三重県選手団パーカー9人分、スノーシューイング用の器具4足、プロジェクター1台を贈った。贈呈品は計30万円相当。
SОは、知的障害のある人の自立や社会参加を応援するため、様々なスポーツトレーニングと、その成果発表の場である競技会を、年間を通じて提供している国際的なスポーツ組織。運営は、ボランティアの寄付で行われている。今大会の三重県選手団は高校生~40歳代のアルペンスキー・スノーシューイングの選手6名と、コーチ3名。
また同クラブではSO日本・三重の活動に賛同し、2016年から支援を行っている。
12月11日に都シティ津で開かれた同クラブの例会で、増田会長が米川理事長に目録を贈呈。米川理事長は挨拶で厚く謝辞を述べ、「継続的な支援を頂くことで、事業計画が立てやすくなります」と話した。
2019年12月31日 AM 4:56
発達障害のリアルを当事者・専門家らが語る対談連載。発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違うために幼いうちから現れる様々な症状。出生率は数十人に一人と言われる。今回は、発達障害者の言葉・コミュニケーション能力の支援について、当事者の母・亀田佳子さん、特別支援学校教諭の石井幸仁さんが語る(敬称略)。
亀田 私の息子は現在26歳、手帳では最重度判定の重度の知的障害をもつ自閉症(発達障害の一種)です。2歳のとき発語がないため相談に行って、療育を受け始めましたが本人の状態は変わらず、悩みました。
なんとか息子とコミュニケーションをしたいと思い、自閉症の子などを対象とする「TEACCH(ティーチ)プログラム」の勉強会に参加し、重度の自閉症の子がタオルを振り回しながらも、お母さんに「お茶下さい」と絵カードで伝えているビデオを見て、希望の光だと思って、コミュニケーションの方法は言語以外にもあると気づいたんです。
子供のころは「超多動」で、裸足で家から脱走することが多く、脱走中に交通事故に遭ったこともあり、自宅を建てたときには塀を高くしたんですが、簡単に上って外に出てしまいました。
そこで、息子が行きたい場所や今まで行った場所を全て写真に撮り、出掛けるときは事前に息子に「今日はここに行きます」と写真を見せて行き先を伝えるようにしたら、黙って家を出て行くことがなくなりました。
そのうち、息子のほうからここに行きたいとアクションするようになり、息子とのコミュニケーションでは、本人が目で見て理解することが大事だと分かりました。
また息子は茄子が好きなので、私は息子が小さい頃から茄子の絵カードを作って「これは茄子」と伝えていたら、本人はあまり絵を描けないんですが、ある日、茄子を描いて自分から「茄子」と伝えてきたんです!さらに、写真と文字を一緒にしたカードをコミュニケーションに使うことで、息子が伝えてくる言葉が増えました。
小学校1年生で特別支援学級に入った際には、担任の先生にも「息子はあいうえお表に興味がなく、今までの経験上、いくら一生懸命教えても覚えないから、息子が興味のある食べ物を学習に活用して下さい」とお願いしました。そしたら運動会では、先生がゴールで茄子の模型を掲げて「茄子だよ~!」と言ってくれて、息子はそれに向かって走っていきました。
石井 自閉症の子供にとって「走る」って中々目的を持って取り組みにくいですし、行事という普段と違う状況だったり、ギャラリーがいたりすると一層難しい。そんな中で、先生は、ゴールで茄子を持つことで走ったら嬉しいことが待っているというセッティングをして、モチベーション(動機)を作ってくれたんですね。その考えはすごく大事だと思います。
私は、動機付けを重視しています。授業で知識を得たり、将来役立てたりすることも大切ですが、何のためにこの学習をやっているのかという目的を明確にして、その授業時間内に達成し、子供自身が頑張って良かったと思えることが必要だと思います。
亀田 そうですね。当時、周りのお母さんの中には課題をやったから欲しいものをもらえるという風には教えたくないと考える人もいましたが、子供が将来仕事をしてお金をもらうということを考えると、頑張ったから何かもらえるのは良い経験になると思います。
石井 私は今、中学部2年生を担任していますが、学年が上がり卒業が近づくにつれ、「将来のために」「働くために」と先生目線の目標が増えてくるんですよ。それで意欲が持てる子なら良いのですが、意味がわからないまま過ごしている子もいるので、一人一人に分かる支援は必要だと思います。文科省が掲げる「主体的・対話的で深い学び」には、子供の夢・願いを踏まえて必要なスキルを指導することが大切だと考えています。
例えば作業学習という授業で、何のために、何を、どのくらいすれば良いのか、見通しを提示しないまま手先が不器用な子供たちに作業をさせているケースがあります。 私は、作業自体にモチベーションを持ちにくい子たちのために「PECS」の「視覚的強化システム」を導入しました。
このシステムは「何かの課題を頑張ったら、ごほうびが手に入る」ということを視覚的に示すもので、子供が課題を達成する毎にトークンと呼ばれる黒い丸をボードに貼り、トークンが貯まればごほうびと交換します。
毎回の授業の最初に、課題を頑張ったらその授業の終わりに得られるごほうびを本人が選ぶんですが、中学部の子でも「選択する」ということを学習していないため、初めは選べないんです。
そこで、年度初めに子供の好みのリサーチもしてごほうびを沢山用意し、選択することも指導。すると、子供が自ら選び、何を選んだか先生に伝えるようになります。初期は子供が選んだものを採用しますが、その後、今日はこっちのごほうびでお願いねと言うことで、交渉することの学習にもなります。このやりとりを学ぶことで社会性が飛躍的に高まります。
亀田 そういう風にして、先生が頑張ったねと褒めてくれたり、課題ができたなど良いことがあったときに先生が傍にいてくれることにより子供に安心感が生まれると、コミュニケーションもスムーズになっていくと思います。 (次回に続く)
2019年12月31日 AM 4:55
のべの幼稚園=津市久居ニノ町、山中理園長=年長児88名が12月13日、『のべの幼年消防隊』として、津市消防本部や津南警察署の職員らとともに、同園を発着点に約1㎞の市中防火パレードを行った。
寒くなり、料理の火や暖房器具を使う機会が多い年末に、地域に防火・防犯を呼びかけることなどを目的に毎年催されているもの。
子供達は「火の用心」と書かれた法被やハチマキを身に着け、堂々と歩きながら、シンバルや太鼓を演奏。また「戸締り用心、火の用心!」と元気良く歌い、この日は天気が良かったこともあり沿道では例年よりさらに多くの地域住民たちが温かく見守ってくれた。園庭にゴールすると保護者やほかの園児たちに迎えられ、パレードを披露。
同園では「子供達はとっても上手に、元気にできたと思います。園児が市民の方に防火を呼びかける機会をもたせて頂けるのは大事なことだと思います」と話している。
2019年12月31日 AM 4:55