▼島橋宗文個展=8~13、三重画廊
▼歌のトライアングル三団体合同演奏会(津女声合唱団・三重混声合唱団あんだぁれ70・女声アンサンブルMarimo座)=13、お城ホール
▼村上しいこさんとマンホーカードを作ろう=13、みえこどもの城
▼津市消防出初式=13、メッセウイングみえ
▼津市ダンススポーツ連盟・新春大ダンスパーティ=6、サオリーナ

全日空(ANA)では12月1日から欧州発の便で、日本産素材を使用した機内食の提供を始めた。ANAケータリングサービスが『対EU輸出水産食品取扱施設(EUHACCP)』の認定を受けたからだ。これにより、日本で採れた鰤(ぶり)や鯛、縞鯵(しまあじ)を使用した和食が提供できるようになった。
日本でのHACCP導入への動きは、2015年のミラノ万博がきっかけだった。日本産の信頼が揺らいでいるからではない(放射性物質を除けば)。
NPO法人日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)のホームページによると、2015年に開催されたミラノ万博で鰹節や生鮮(冷凍)豚肉などの日本産品の敷居が高かったのは、『喰わず嫌い』という訳ではなく、『HACCP障壁』だったのだ。
これまで日本政府は、外国産の農産物や食品から自国の農業、食品加工企業を保護する事に重点を置いていた為に、EUなどの外国の輸出先市場における規制や各種要件をクリアするための戦略的対応や、規制緩和に向けての交渉などをなおざりにしてきた。食品加工・製造の安全基準となっているHACCPの導入が遅れているので、HACCP基準が満たしきれていない農産物や食品に関し、EUに対して殆ど輸出出来ない状態だったのである。
これは動植物検疫も同様で、肉類や園芸作物に関しては、輸出国がまず輸出先の国々に対して品目ごとに門戸を開けるための『リクエスト書類』を提出しなければならない。だが、そういったことがなかったのでEUに対する輸出もなく、交渉さえも行われてこなかったのだ。
ミラノ万博は、このような背景の中で参加したのである。故に、これまでEUの基準を満たしていない禁制品として輸入が認められなかった鰹節と生鮮(冷凍)豚肉の扱いについて、日本政府はイタリア政府と攻防を繰り広げる事になり万博特区だけでの使用限定ということで漸く搬入が認められたのだ。
具体的には、ミラノ万博ではトンカツが大好評だったそうだが、日本から千葉県産の『いもぶた』200キログラムをミラノまで空輸したものの、EUでは『禁制品』扱いだとして厳重な監視下での輸送が義務付けられ、更に、空港到着後は関税や輸送料以外に政府指定の倉庫への運び込みも要求されて、追加費用の負担が求められたという。しかも、日本のフードコートの冷凍庫のスペースでは大量保存が難しいため、万博会場からは遠く離れた政府指定の倉庫に一時保存されて、調理で必要な時に少量ずつ搬入され、その都度イタリア政府の衛生当局担当者の立ち会いとなったそうだ。このため、トンカツが人気で売り上げ増にはなっても、きわめて高コストのために、採算ベースにはまったく乗らなかったという。
そこで得た教訓が、日本の外食企業がEUで日本の農林水産物を輸入するに際し、数多くの制限、規制があること、これらをクリアするための努力が必要であること、また、日本からEUへの物流システムなどの流通経路やインフラがまだまだ未整備で、その対応が急務であること、さらには、日本の外食企業がEUで現地法人を設立して事業展開するにあたって会社設立手続きの法制面での対応、付加価値税などの税制の研究といったビジネス立ち上げのノウハウも必要であることなどである。これが日本のHACCPの起源だ。
加えて、日本フードサービス協会(JF)の関係者も、農業、食品産業、外食産業のみならず、厨房機材の企業や、物流企業などの流通経路にかかわる企業なども含め、文字どおりオール・ジャパンでやる取り組みが必要だと述べた。魂胆は、免税土産のように、貿易収支の底上げだ。
HACCP導入は強制的である。彼らは地方の小さな店や、アジアン・エスニック料理の店が犠牲になるのも承知の上で、EU型の厳しいHACCP障壁を日本にも築き、TPP11の国々をも巻き込むつもりなのである。(O・H・M・S・S「大宇陀・東紀州・松阪圏サイトシーイング・サポート」代表)

 

美しく光るイルミネーション

美しく光るイルミネーション

津市美杉町太郎生の上太郎地区、国道368号沿いの田と周囲の石垣・土手で、2月末までの毎日17時~深夜24時、毎年恒例のイルミネーションが美しく光っている。
主催は20代~60代の地区住民有志30名でつくる「上太郎生地域の21世紀を考える会(愛称・KT21)」=横川智美代表。
KT21は平成10年、上太郎生の活性化を目的に結成し、同年から毎年、夏祭りを開催。
イルミネーションは、同13年から夏祭りの収益金を使い設置していて、地元住民や車で前を通る他地域の人にも喜ばれている。今年は、「住民の団結力を一層高め地域活性化に取り組もう」という思いを込め「絆」をテーマに、昨年より3千球多い2万5千球を使ってカラフルたツリーや、滝などを制作した。
会員の松本壽次さんは「毎年、皆さんに喜んで頂けるようにと設置しています」と話す。
問い合わせは津市役所太郎生出張所☎059・273・0222へ。

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