厚労省のデータによると四十歳代の男性の四分の一が未婚であるという。私の周りでも結婚したがらない息子の話をよく聞くので、地域に関わらず普通のことなのだろう。
昔と違って自由になったと言える。結婚しないと半人前扱いの時代があった。女性に至っては、オールドミスだの売れ残りだの言われていた。結婚するしないを自分の意思で決められる時代になったのは良いと思う。
しかしながら、結婚に向かって追い立てられる環境がないと踏み切れないという反面もある。日常を変えるにはエネルギーが必要。振り返ってみると、私などは周囲の圧力に押されて何となく結婚というのが、楽な決断だったように思う。
この間も結婚をためらう三十代の男性の話を伝え聞いたが、「今の自分には、一人の女性の人生を引き受ける自信がない」と言っているそうだ。給料が少なくて結婚できないという意見もメディアでよく取り上げられる。
どちらの結婚観にも私は頷けない。結婚は相手の人生を引き受けるものではない。守る守られるの関係でもない。「幸せにします」と不確実な約束をする必要もない。
完璧な人間はいないから、足りない同士が二人で暮らす。お金が足りなければ二人で働き、困ったときには二人で考える。それで楽になる。お互いが補い合い助け合って生きていくのが結婚だと私は思う。
(舞)

津市大谷町にある学校法人大川学園・三重調理専門学校1階の実習店舗『Piccolo(ピッコロ)』で9日昼、開店12周年祭が行われ、国産うなぎの天ぷらなどが入った巻き寿司「十二単衣巻」が400本販売され、完売した。
同店は、同校2年生が大量調理・食品衛生・サービスを学ぶ場としてオープン。営業は毎週水曜日の正午~(※不定休)で、学生が、自ら作った弁当やデザートを持ち帰り専門で販売している。
また、この巻き寿司は、鰻や卵をはじめ12種類の食材が使われ、山椒塩をつけて食べるもので、毎年周年祭に登場する。今年は、2年生19名が当日早朝から作業を分担し、巻き寿司を調理。
例年同様、販売開始前から店の前に行列ができ、学生達が緊張しながらも笑顔で丁寧に対応した。
参加した学生は「今日の朝6時半から皆で必死に作らせてもらいました。週に1度の営業を楽しみにしてくれているお客様もいるので、それを励みに、調理や販売をしています」。

 

鰯の祭りずしの調理を実演する松田さん

鰯の祭りずしの調理を実演する松田さん

中世、伊勢湾でとれた鰯(いわし)を運ぶため安濃津と京都を結んだ「鰯街道」や、津市を中心に広まった「鰯の祭りずし」をPRする講座が4日、学校法人大川学園三重調理専門学校=同市大谷町=で開かれた。
同学園の大川吉崇理事長が講演。また三重すし街道相談役の松田春喜さんが鰯の祭りずしの調理を実演し、同校の学生が作った鰯ずしを参加者が試食した。
津市の鰯の漁獲量は現在も県内上位だが、99%が飼料に使われていて、松田さんは「県内の学校などで祭りずしを広めている。地道に少しずつPRしていきたい」。

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