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2020年2月
12日、津センターパレス地下研修室で、消費税の周知活動など税務行政に協力する団体・津間税会=津市南丸之内。川喜田久会長=の研修講演会が行われ、同会会員ら約50名が参加した。
同研修会では毎年、会員の税務知識の習得を目的に税務署職員と、各方面で活躍するスペシャリストの2講師を招き、様々な事を学んでいる。
今回は㈱おやつカンパニー会長で㈱おやつタウン代表取締役の松田好旦氏。演題は「永続的成長のための『脱創業家』の事業承継~おやつカンパニーの創業家はなぜ、三代目に事業承継しなかったのか~」。
松田氏は、昭和23年に創業した同社(当時の松田食品㈱)の二代目。同53年に専務に就任後は、〝家業から企業へ〟を掲げ、ガラス張りの経営や能力主義の人事制度の導入、さらに主力のベビースターラーメンのパッケージ変更や、味のバリエーション化、社名変更などのCIの統一でブランド強化を図るなどで売上を昭和53年時の30億円から平成10年には60億円にまで倍増させ、以降も順調に事業規模を拡大。日本においては競争相手がいない独占的地位を確立させた。
さらに、平成18年からの海外進出を加速させるために、米投資会社のカーライル・グループから資本を受け入れることで合意。
松田氏は、「目標を達成するには同族にこだわらなくていい」との見解を示し、創業家がいなくても持続的に成長できる経営体制を構築することの重要性を説いた。
2020年2月28日 AM 11:43
交通事故や犯罪に対する不安から防犯カメラの需要が高まっている。津市では開会中の津市議会に提出している新年度予算に「防犯カメラ設置補助事業」を計上。可決されれば、今春から自治会などを募集していく見込みだが、カメラの導入に当たっては、設置場所の検討と地域住民の同意、不特定多数が映る映像の管理など、クリアすべきハードルも高いため、入念な準備と相応の責任を求められる。
低価格化・高性能化が進む防犯カメラの普及は急速に進んでいる。それに比例して、自治会でも防犯目的で導入を試みるケースが増えており、県内でも四日市市などが先行して設置補助事業を行っている。
津市では今議会に設置支援事業案の予算300万円を計上。自治会や防犯団体など対象に防犯カメラの購入費用の「最大2分の1、15万円上限の補助するという内容。議会で可決されれば、今春より自治会や防犯団体を募っていく。
しかし、不特定多数の人間を映す防犯カメラは正しい運用をしなければプライバシーの侵害などを引き起こすため、適切なルール作りは必須。そこで、津市はここに至るまでに、警察、自治会関係者、PTAなどで構成する「犯罪のない安全・安心なまちづくり推進協議会」を設立。事業化する前に防犯カメラがもたらす効果や課題点を調べルールづくりに役立てるため、市内の自治会や防犯団体の11団体の協力を受け、通学路を中心に防犯カメラと看板を設置し、実証実験を実施。
設置した付近ではゴミのポイ捨てが減ったり、安全運転が増えるなどのモラルの向上や犯罪の抑止などは期待通りの効果があった。一方、浮き彫りとなった課題点は、効果の裏返しといえる。
防犯カメラの設置に当たっては、プライバシーの塊である撮影した映像データの漏洩などを防ぐ管理責任者と、カメラの取扱操作人を決め、地域住民で綿密に話し合った上で設置場所を決める。しかし、いざ設置すると、映りこみが気になる住民から、配慮を求める声があり、対応したケースもあったという。また、精密機械であるため、適切な管理が求められることはもちろん、撮影した映像はSDカードなどのメディアに記録されるタイプだと、パソコンでそれを確認できる人が必要となることも高齢者を中心とした自治会では課題にあがった。
三重県でも防犯カメラの設置・運用ガイドラインを策定し、それをわかりやすくまとめたガイドブックも作成し、ネット上でも公開している。津市でも議会で可決され、自治会などを募集する場合には、実証実験で得た留意点などをまとめた手引書で、注意を促すことも考えている。
設置してしまえば役割を果たす防犯灯などと違い、防犯カメラは、使い方を誤れば諸刃の剣にもなり得る。導入を考える自治会などでは設置場所を決める際、多数決ではなく、少数の意見にも丁寧に応えないと住民同士のトラブルの原因になるだけでなく、場合によってはプライバシー侵害によって訴訟にまで発展するケースもあることを考慮し、慎重に運用する必要があるだろう。
2020年2月27日 PM 12:12
2月5日、津市東古河町津市立西橋内中学校で津ライオンズクラブ=杉田真一会長、以下津LC=が、恒例の職業人講話を行った。
生徒たちの職業意識を育むキャリア教育に協力するため、各分野のプロとして活躍する津LCの会員たちが講師を務め、それぞれの特色あふれる講和を行っている。
今年の顔ぶれは、杉田会長=杉新衣裳店=、有川勝俊さん=三重水熱工業=、橋爪俊裕さん=とよさと動物病院=、藤川博さん=藤川工務店=、安藤孔一さん=安藤友昭税理士事務所=、小倉顕さん=ZTV=の6名。参加した1年生の生徒たちは、自分の興味がある分野の講師の講話を聞いた。
杉田会長は、結婚式や成人式など、貸衣装でライフステージを華やかに彩る仕事のやりがいや楽しさを説明。その一方、「一生の思い出に関わる仕事なので、衣裳が届かないとか傷んでいるなどの間違いが絶対にあってはいけない」と厳しい姿勢で取り組んでいることも説明した。
他の教室で講話を行った会員たちも、専門知識や持ち味を生かしながら自分たちの仕事の内容を説明。その仕事が、日々の暮らしにどのように関っているのかも語った。
生徒たちも講話に聴き入りながら、将来の進路を決める上での参考にもなるポイントをメモしていた。
2020年2月27日 PM 12:09