本紙は、今年度の三重大学教育学研究科・増田直史さんの教育実習に協力し、同大学附属小学校5年A組児童に新聞づくりの特別授業を行いました。後日、児童達は授業での学習を活かし、8班に分かれて津市大門で取材し、記事原稿を書き上げました。2班づつ、計4回に分けて紙面で紹介します。最終回は、1班の「蜂蜜まん本舗」と6班の「大門商店街」です(写真も児童が撮影)。

深い思いを込めて未来へはばたけ‼

津市大門の大門商店街にある「蜂蜜まん本舗」三代目の店主、水谷栄希さん(46才)。
蜂蜜まん本舗は、創業六十六年で、今の店主の祖父が始めた。
蜂蜜まん本舗は、常に焼き立てを提供することを心がけており、そのことは、創業当初から変わらない。また、従業員全員が、一人一人のお客様にていねいに対応している。
やりがいは、「おいしい」と喜んでもらえる事だ。作る時に、「おいしくできるように」、と思いながら作っている。また、常に同じ味を保っている。
そんな蜂蜜まん本舗には目標がある。それは、百年続かせることだ。そして、「これからももっとたくさんのお客さんが来るように」と意気込む(三重大附属小学校5年A組1班)。

焼きたての蜂蜜まんが人気です

焼きたての蜂蜜まんが人気です

蜂蜜まん本舗店主の水谷栄希さん

蜂蜜まん本舗店主の水谷栄希さん

 

大門の歴史

大門商店街は五十五年前からある。津は太平洋戦争の中、昭和二十年三月から空襲があり、二千人以上が犠牲になった。市街地での被害は特に大きく、新型のばくだんも落とされたことから、大門は「実験地」とも呼ばれた。
大門の津観音には「於奈津の方の石碑」がある。於奈津の方は、徳川家康が三重の伊賀で敵におそわれたとき、自分の着物を着させて家康の命を救った人である。その後もたびたび徳川家康を助け、側室となった。
また、津観音にある大きな延命地蔵は大正七年からある。
その津観音の仁王門を出たところにある建物は、以前は大門百貨店として使われ、その後、松菱百貨店になり、現在は、街の駅だいもんとして利用されている。その角には、かつて道しるべがあり、伊勢神宮への道を示していた。昔、多くの人がこの津観音から伊勢神宮を目指して旅をしたことがうかがえる。
このように大門商店街には、いろいろな歴史があります。ぜひ訪ねてみてください。そして、みんなで大門の町をもり上げましょう(三重大附属小学校5年A組6班)
今回の企画の最終回にあたり、増田さんは、「三重ふるさと新聞の森社長さんの出前講義、新聞社見学、作った記事に対するアドバイスなど、三重ふるさと新聞の方と児童達が協力しながら記事を作る事ができたのではないかと思います。
子どもたちは地方に根差した活動をされる三重ふるさと新聞さんとの関わりから、それに沿った取材や記事を心がけて作っていきました。地域の人との希薄化が進む昨今、児童が地域の人と協力しながら何か行う事ができるという事実を、取材や記事作りなどの実体験を通して学ぶことができたのではないかと思います。感謝しています」と結んだ。

津観音にある於奈津の方の石碑

津観音にある於奈津の方の石碑

境内で先の大戦から残った延命地蔵

境内で先の大戦から残った延命地蔵