和風サンドイッチの店「間」の商品(イメージ)

和風サンドイッチの店「間」の商品(イメージ)

旬の国産魚を使った和食の店「魚九」=津市の大門大通り商店街内=の3代目・河合富貴さん(34)と、妻の勝子さん(29)が作る和風サンドイッチの店「間」が、30日㈯・31㈰に魚九の店舗で4種類のサンドイッチを販売する。要予約。
富貴さんが玉子や魚などで作る具と、勝子さんが作る食パンを合わせたサンド。
勝子さんは広島県出身で、地元の大学に通っていた頃、アルバイト先の和食店で、修業中だった富貴さんと出会った。
富貴さんは努力家で、当時から真面目に料理に励み、調味料を時間をかけて作るなどこだわりを貫き和食の道をまい進。そんな姿を見てきた勝子さんは、富貴さんが作る美味しくて栄養もある和食を仕事などで忙しい人にも手軽に食べてもらいたいと昨秋、「間」をスタートした。店名の由来は、勝子さんが、富貴さんと消費者など周囲の人との「間」に立ち、富貴さんの和食を控え目な本人の分までPRしていること。
これまでに津市内のイベントなどで不定期に販売。またサンドの具材を研究するなどして改良にも取り組んできた。今後は月1回ほど、魚九で予約販売を行う予定。
「手軽なサンドイッチで、1人でも多くの方に夫の料理を召し上がって頂けたら」と勝子さん。
◆30日・31日に販売するサンドイッチは──
▼魚九のだし巻き玉子サンド(250円)=間サンドの看板商品。だし巻き玉子は自家製の出汁をたっぷり使用し、一つひとつ手焼きしている。
▼鯖の塩焼きサンド(400円)=鯖は、あえて和食ならではのシンプルな技法で塩焼きする。特製胡麻ソースがポイント。
▼白鷺サーモンのコロッケサンド(400円)=姫路市の坊勢島で海水養殖されている「白鷺サーモン」をほぐして入れたコロッケのサンド。
▼豚角煮のポテトサラダサンド(400円)=じっくり時間をかけて炊いた豚角煮を使用。
価格は全て税別。
◆予約は☎津228・2810へ。希望の受け渡し日(30日または31日)・時間(12時~)、氏名、電話番号、希望のサンドと個数を伝える。
当日ではなく早めの予約がおすすめ(予約数次第で、早めに受付を終了する場合あり)。
※火曜定休。

国道165号の青山峠のふもと(白山町垣内)

国道165号の青山峠のふもと(白山町垣内)

時刻はちょうど12時頃。三ケ野の集落の入り口を過ぎ、足裏の痛みも気になっていたので、どこかで昼食をとりながら、しばらく休みたいと思っているところに、ザ・昭和な外観のレストランを発見。ドアを開けると、ちょうどお昼時なこともあり、店にぎわっう店内。私はカウンターの端に腰掛ける。
店内は昭和の古き良き町のレストランという雰囲気。私の席の真正面に当たるカウンター内の壁には、ジミ・ヘンドリクスやランディ・ローズといった往年のロックスターのポスターなどが所狭しと飾られている。お店の方がきっと音楽好きなのだろう。しばらく、眺めている内に思わずオーダーするのを忘れそうになってしまう。慌てて、メニューを手に取り、ハンバーグがメインのランチを注文。
左足裏に鈍い痛みが走り続けているが、食事をしている人たちが周囲にたくさんいる手前、靴を脱いで状態を確かめるわけにもいかない。幸い高椅子なので、足裏へ負担がかからないのはありがたい。足をぶらつかせて気を紛らわしながら、再びカウンターの壁面に視線を戻し、そこで繰り広げられる豪華スターの競演に妄想を膨らませる。
少し待つと注文したランチが到着。至福のひと時だが、混んでいるので長居はすまいと、手早く食べ終えてレジで支払いをする。奥の厨房をのぞき込んでみると、とても忙しそうな様子。「ごちそうさまでした」と声を掛けると「ありがとうございました」。心も腹も満たされた私は上機嫌で店を後にする。
12時半頃。再び国道へ戻り、歩き始めると非情な現実がたちはだかる。左足裏には一歩歩くごとに痛みが走る。少し進むと近鉄大阪線の高架。今から数時間後には青山峠を越え、この路線で無事に帰ってくることができるだろうか。未だ遠くにそびえる青山高原の方へ目を向けると少し弱気になってしまう。なんとか気力を振り絞り、そこからは無心で国道を進む。
休んでは進むを繰り返し、歩くこと3時間。疲労困憊の状態で、なんとか白山町垣内の青山峠の麓までたどり着くことができた。安全な場所にへたりこみ、体を休める。後はいよいよ最後の大仕事である峠越えをするのみ。ただ西青山駅まではまだ約10㎞もある。峠へと続く長い上り坂をぼんやりと眺めながら、脳裏には本居宣長の「菅笠日記」のことは思い浮かんでいる。宣長は吉野の桜を見るため、早朝に松阪を出発。途中、二本木宿で食事休憩をし、初瀬街道を通って青山高原の向こうの阿保宿まで一日で歩いているのだ。初瀬街道は国道165号のルーツであることは以前お話した通り。今日の私は多少の差異はあれど、途中からは宣長とほぼ同じ行程を歩んでいるのだ。
当たり前の話だが当時の街道は舗装なんてされていないし、履物だって私が履いているランニングシューズとは比較にならないぐらい性能は悪かったはず。冷静に考えると、当時43歳だった宣長の健脚ぶりにはただただ驚かされるばかりだ。
今から歩く峠道だってそうだ。昔はトンネルなどないので山を丸ごと越えるしかない。松阪からここまで歩いたその足で、峠道を歩いて越え、宿を目指すのだ。宣長よりも年下の私としては負けるわけにはいかない。残る力を振り絞って立ち上がり、おぼつかない足取りで峠へと伸びる国道を上り始めた。(本紙報道部長・麻生純矢)

新型コロナウィルス飛沫防止セフティパネルと宮上会長

新型コロナウィルス飛沫防止セフティパネルと宮上会長

イベントの企画から設営までを手掛ける㈱エスパ(本社・津市末広町)が、このほど新型コロナウィルス感染拡大防止を図ることができる新商品「飛沫防止・セフティパネル」を開発・販売を開始した。
透明の塩化ビニールパネルに木製枠やアルミ枠、パイプ支柱など様々な素材を組み合わせて、受付けやテーブル、ショーケースなどに簡単に設置できるのが特徴。
同社は昭和47年に創業して以来、津市、伊勢市を拠点にイベントの会場設営をはじめ、商品レンタル・販売、各種サイン・看板製作等に携わってきた。各地で開催された様々なイベントに合わせて臨機応変に設営を行ってきたノウハウと高い加工技術を持つことから、今回のセフティパネルのクオリティは折り紙付き。サイズも多彩に用意し、価格は税別5500円から2万6000円(アクリルパーティション3面タイプ窓付き)とリーズナブル。ビニールフィルムを使った飛沫防止法よりも手入れが楽なのもいい。
さらに、企業や医院の受け付けなど、室内のレイアウトにぴったりとフィットするオリジナル施工も受け付けており、現地調査や施工方法なども相談に応じてくれる。
なお、商品は受注生産のため、納品までに数日(3日~5日)を要する。
同社の宮上史郎会長は「見本もあるので、ぜひ一度お問い合わせ下さい」と話す。
☎059・226・4507へ。

[ 3 / 4 ページ ]1234