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2020年5月
5月18日に津市立の学校が再開し、子供達の元気な声や笑顔が校舎に戻ってきた。このような中、津市立小学校及び義務教育学校、全49校の児童が「学校が再開されて、これからやってみたいことやうれしかったこと」を紹介する。企画会社「㈱FAМIE」=同市高茶屋、若林祐基代表取締役=と、津市教育委員会が、コロナの影響により不安な社会を生きる子供達の夢や喜びを地域に発信しようと、連携して児童から集めたメッセージ。(メッセージは各校1名ずつ、計49名分)
みんなで勉強したり友達と遊んだりして嬉しかった。お楽しみ会もしたい。修成小4年・本多咲葵
学校で、友達と助け合いながら、卒業まで楽しく過ごしたいです。
南立誠小6年・浅野智生
学校でべんきょうする方がたのしいから、学校がはじまってうれしかった。
北立誠小2年・髙山愛梨
友達と会ってテレビの話ができてうれしかった。こんどなわとびをしたい。
敬和小3年・矢野雷翔
友達とただ会えたり、遊んだりできることが一番幸せだと思うだけです。
育生小6年・丹羽花音
ぼくがやりたいことは、うんどうじょうでみんなとふえおにをしたいです。
雲出小2年・猪子眞宏
やっと登校できてうれしいです。みんなといっぱい遊んで楽しみたいです。
豊が丘小6年・村山蔵之介
最高学年として下級生の見本となれるよう頑張る。修学旅行に行きたい!
南が丘小6年・山之内利空
学校が半日だけど始まってうれしかったです。早く全員に会いたいです。
千里ヶ丘小4年・内山桃花
学校が再かいしてみんなでたくさん笑えたのがうれしかったです。
明小5年・中根穂乃
家ですごした時間より何倍もの時間を友達と外で走りまわりたいです。
桃園小6年・野澤昇叶
友達と会えてうれしかったし、友達の声を聞けて、すごく安心しました。
一志西小4年・岡璃愛
月曜日から学校にこれてうれしかった。みんなにあえてうれしかった。
家城小2年・岡田ちの
みんなといっしょに勉強するとやる気が上がります。がんばっていきます。八ツ山小5年・山本晃久
「㈱FAMIE」の代表取締役、「地域コーディネーター」として、「持ちつ持たれつ」の精神で関わり信頼関係を築いた行政・企業・市民を繋ぎ、様々なイベントを企画している。
当企画「小学生未来日記」は、「津市全域の児童の夢や喜びを地域に発信し、子供達にとって良い未来を皆で作っていきたい」と、市教委の多大な協力を得て実現した。
また自身の発案で制作された、津市・松阪市の名所や偉人などを楽しく学べる「津カルタ」「松阪かるた」が好評。津カルタは販売され、学校教育にも活用されている。
そしてより多くの子供達に地元の魅力を知ってもらいたいと、今日28日からコロナが収束するまで、自社HP(「FAMIE」で検索)で、この2つのカルタのデータを配布中。誰でも無料でダウンロードできる。津市・松阪市の教育委員会でも今日から、それぞれのご当地カルタのデータを印刷したものを、印刷ができない人のために少量だが用意している。
若林さんは、子供を支援する施設にカップラーメンを提供する「子ども満腹プロジェクト」や、コロナで打撃を受けている飲食店のテイクアウトメニューの情報発信、津市・伊賀市・名張市にある11カ所の温泉施設でつくる「中伊勢温泉郷観光推進協議会」の前売り宿泊券「未来宿泊ギフト」によるクラウドファンディングにも取り組む。
これらの多様な事業を生む柔軟な発想は自身の個性で、幼い頃の生活の中で自ら見出したという。当時、欲しいおもちゃがあったがお金がなく買えなかったため、身近で材料を見つけて手作りするなどのアイデアを考えて実行した。その経験から「コロナ禍を含め逆境をどう過ごすかで生き方が変わってくる」と考え、子供達にも今を有意義に過ごしてもらいたいと願っている。
また小中学校時代から仲が良く、現在、写真家・菓子職人・議員などとして活躍する同級生達と連携して行った事業も多数。そのため、子供時代だからこそ築くことができる損得抜きの友人関係の重要性を実感しているという。
さらに小学1年生の娘がいてコロナが子供達に及ぼす影響は他人事ではないこともあり、地域の子供達への思いを、「僕は一人では何もできないが、昔から本音でぶつかり合って話せる同級生達がいて協力してくれるから、素晴らしいものができるのだと思う。だから、子供の友達との交流は、オンラインも良いですが、直接触れ合って色んな活動を一緒にすることがとても大事。子供達がそれができる環境を作るには、僕達大人が頑張らないと。子供達にとって良い未来を作るために、大人がもっと協力しないといけないと思う」と力強く語る。
2020年5月18日 AM 4:55
津市の大門大通り商店街にある街の駅だいもん内に先月、家庭料理と種類豊富な酒などを提供する「居酒屋ぱれっと」=店長・渡部英代さん=がオープンした。
渡部さんは大門で約2年前まで15年間、母親とスナックを経営していた。元々料理を作るのが好きだったことなどから飲食店開業を決め、スナック時代のお客さんにも来てほしいと思い大門に店を構えたそう。開店と新型コロナウィルス感染拡大の時期が重なってしまったため集客が難しいものの、長女の初音さんとともに笑顔でお客さんを迎えている。
「自分の家に帰って来て食べているように感じてもらえる店にしたいです」と渡部さん。
営業時間は17時~午前3時頃まで。定休日は日曜・月曜。
ほとんどのメニューがテイクアウト可能。
問い合わせは☎090・2346・3355。
2020年5月15日 AM 4:55
芸術などの分野で活躍する市民でつくる「NPO法人森の劇場プロジェクト」=長野多恵代表=は2016年から、白山総合文化センターしらさぎホールを活用する津市委託の文化創造事業を、劇場法に則り実施。芸術を通じて教育・福祉・地域コミュニティ回復に貢献してきた。20年~23年をプロジェクト第2期とし、さらなる発展を目指す。新型コロナの影響で今年度の同事業は中止だが、法人独自の企画を模索中。
同プロジェクトは、劇場法(2012年施行)を受け14年に行われた、津市民文化祭特別研究事業での同ホール活用方法の検討・提言を契機に発足。芸術や地域活性化など様々な分野で活動する市民で構成されている。
そして16年から、白山総合文化センターしらさぎホール=白山町二本木=を活用する津市委託の文化創造事業を実施。官民連携で教育・福祉・コミュニティ回復の機能を持つ社会機関としての劇場づくりを行ってきた。
そのうち恒例の「子ども里山そうぞう学校」では、児童が地域住民の協力のもと自然学習などを行い、地域の文化や生活芸術に触れたり、演劇の舞台出演を経験。実体験や出会いを通じて、他者と向き合う・自分の価値基準を持つなどの人間力を身につけている。
また同学校を数年継続するうちに児童の保護者同士の交流が深まって、会話の中で子供の今後の成長に不安を抱える母親が多いことが分かり、先輩の母親が、新入生の母親の子育ての話を聞くカフェが自然に誕生した。
今までに同学校に関わった子供・保護者は200人に上り、同学校卒業後、プロジェクトへの協力を希望する子も。劇場づくりに関わるコミュニティが広がりつつある。
そこでプロジェクトはより多くの人が活躍できる枠組みを作るため、先月NPO法人化。20年~23年を第2期と考え、市民と行政が協働で文化事業の実用的な評価基準を作るなどの法的整備や、プロジェクトの企画においてコーディネーターの役割を果たせるリーダーの育成を目指している。
津市が新型コロナ感染防止のため今年度の同事業中止を決めたが、長野さんは同学校に参加予定だった児童らと、今年度、法人独自に行う企画を模索中。「人間にとって命の次に大切なのが文化・芸術であり、それらを表現することがコロナ収束の兆しの一つになると思う」と力強く話す。
2020年5月14日 PM 4:35