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2021年3月
温泉旅館「湯元榊原舘」=津市榊原町=が東京大学の「東大温泉サークルOKR」と連携し、来春の受験生を対象とした「頭脳巡礼」を始める。聖徳太子、菅原道真、本居宣長などの偉人とゆかりのある県内各地にある寺社を巡礼し、御朱印を集めるという企画。達成者には応援品として、同サークルに所属する東大生が抜粋現代語訳した枕草子の一節が書かれている特製タオルなどの記念品が贈られる。
頭脳巡礼は湯元榊原舘にある「万度祓の湯」の開湯25周年企画として行われるもの。連携する東大温泉サークルOKRは、東京大学の学生を中心とした温泉好きのメンバーたちが、東京近郊の日帰り温泉や銭湯を始め、全国の名湯・秘湯を巡ってその魅力をウェブ上で紹介している。両者は19年の湯元榊原舘100周年の際で連携したことをきっかけに、東大の学園祭に足湯を出すなど交流が続いている。
頭脳巡礼は、県内在住の来春に受験する(小中高大大学院専門学生)が対象。温泉と受験は関係ないように見えるが、古代ギリシアの賢人アルキメデスが入浴中に「アルキメデスの原理」を発見したという逸話に着想を得ており、温泉に入浴することで、集中と緩和のバランスを取りながらメリハリをつけて受験勉強に打ち込んでほしいという思いが込められている。巡礼方法を簡単に説明すると、参加者に配られる専用の御朱印帳を持って、教科書で習う偉人に思いを馳せるため、菅原道真が祀られている菅原神社(上野天神宮)=伊賀市上野東町=、菅原神社(国分天神)=鈴鹿市国分町=、本居宣長が祀られている「本居宣長ノ宮」、聖徳太子とゆかりのある「四天王寺」=津市栄町=、鴨長明や西行とゆかりのある「太江寺」=伊勢市二見町江=の5寺社から3箇所を参拝して御朱印を捺してもらう。4番目は上記以外の好きな寺社、5番目は、温泉大明神が祀られている「射山神社」=津市榊原町=で御朱印を捺してもらい、最後に榊原舘の「湯の庄」へ。入浴するかは任意だが、源泉地には源泉神社があるので参拝してから入浴を勧めている。達成者には「結誓印」と記念品として榊原舘と東大温泉サークルOKRと共同開発したタオル「榊原ゆあみ草子」を進呈。このタオルは、東大生が抜粋して現代語訳した枕草子の一節を書いてあるもので、津市のおぼろタオルが製造。合格祈願の撫で牛が描かれたメッセージカードも進呈。神仏に祈り、難関を乗り越えた東大生が関わった記念品は受験生に勇気を与えそうだ。
参加希望者は「東大温泉サークルOKR」のHP上にあるフォームから必要事項を明記して応募。100人の募集で応募多数の場合は抽選。締め切りは3月29日。当選者は、専用の御朱印帳を榊原舘で受取り、今年4月9日から12月16日の期間中に巡礼を行う。参加は無料だが各寺社への御朱印代は別途必要。
2021年3月25日 AM 5:00
津商工会議所社会文化部会=宮上史郎部会長=は8日、津商工会館で講演会を開いた。
講師は㈱百五総合研究所理事、同主席研究員の瀧本和彦さん。演題は「Withコロナ時代の企業経営」。
はじめに、人口減少と人手不足について「三重県の生産年齢人口(15歳~64歳)は2000年から減少に転じ、2030年には92万人(マイナス25%)、2040年には78万人(同36%)まで減少する。仕事のやり方を変え、短時間労働の女性や高齢者、外国人などで不足を補わなくては立ち行かなくなる」と分析。現在が第4次産業革命であるとし、ビッグデータ・AI、IoTの活用で、今まで人が担ってきたデータ分析時間を大幅に短縮することで捻出した時間を付加価値の創出に使うべき」と話した。
続いて、新型コロナとリーマンショックを比較し、「リーマンはお金の動きが止まった『金融危機による信用縮小』。車など耐久消費財の買い控えが起こったが、景気回復と共に需要が戻った。コロナは物と人の動きが止まった『実態経済の危機による市場縮小』。観光や外食、イベントなど移動の機会損失は後では取り戻せない」とし、今後の経済成長は不透明とした。
一方で、「コロナ後は、食事、購買、遊興、住居、医療などの指向がガラリと変化し、家食やオンライン化といったものが新潮流となる」とし、ポストコロナ時代の経営戦略は「生き残るためには得意とするニッチマーケットの中、消費者の選択肢でナンバー1の存在になること」と語り、実現のための3つの戦術として、①業務プロセス改革(DXの推進)=ITを活用して業務プロセスを改革し、自社の優位性を高める②人材育成・人材確保=誰でも、いつでも、働きたい時に働ける仕組みづくりや従業員の満足度を高める(離職を防ぐ)③SDGs(持続可能な開発目標)に取り組み、社会貢献することで持続可能なビジネスモデルを構築、を挙げた。
また、国や自治体の補助金や助成金の活用を進めると共に、変革に強く、危機に打ち勝つリーダーのもとでチームワークを高め、企業価値を最大化することが重要としめた。
2021年3月25日 AM 4:55
(公社)津法人会青年部会(楠幸治部会長)が11日、津市教育委員会に「税金ってなんだろう」のクリアファイル2520部と「マンガで身につく税金のちしき」102殺を贈った。
同法人会は、よき経営者を目指すものの団体として納税意識の向上と企業経営、社会の健全な発展に貢献する事を目的に活動。同青年部会では、日本社会の健全な発展のためには、将来を担う子供達に早い段階で納税に対する意識と関心を持ってもらう事が必要不可欠とし、「税金ってなんだろう」と題した教育プログラムに毎年取り組んでいる。今年度はコロナ禍の影響で例年より数は少ないが津市立小学校3校の6年生に実施した。
当日は、楠部会長、副部会長の尾﨑正彦さん、税制委員長の宮木純さんらが教育委員会を訪れ、ファイルなどを森昌彦教育長に手渡した。
楠部会長は「これからも租税教育を続けていきたい」と挨拶。森教育長は「本当にありがたい。社会を担っていく児童たちが税金を知ることはとても大切」と謝辞を述べた。
今回寄贈されたクリアファイルは市内小学校50校の6年生児童全員に、本は2冊ずつ各校に贈られた。
2021年3月25日 AM 4:55