卒業式終了後、2年ぶりに行われた四條流「庖丁儀式」(アストホールにて)

卒業式終了後、2年ぶりに行われた四條流「庖丁儀式」(アストホールにて)

15日、津駅北隣のアストホールで、学校法人大川学園が運営する三重調理専門学校=津市大谷町、大川将寿校長=の第60期卒業式が行われ、調理1年コース、調理・製菓2年コースの30名が巣立ちの日を迎えた。
大川校長は式辞の中で「卒業後も、時代の変化を読みとり、柔軟に対応しながら技術を磨き向上させて下さい」と卒業生たちを心から祝福。卒業証書と共に、調理師免許、製菓衛生師免許証をはじめ、レストランサービス技能士三級合格証、ふぐ取扱者認定証、全国調理師育成協会技術検定認定証など6種を授与した。
卒業生からは感謝の気持ちの証として調理専門図書を学校へ贈った。
式終了後には、在学中に調理実習などで使った食材への感謝を込めて、古式に則った日本料理の技法を今に伝える庖丁儀式の奉納を執行。昨年は新型コロナの影響で中止となったため2年ぶりの披露。古来より一度も途絶えることなく奥義を受け継いでいる四條流三重社中で、同校卒業生で四條流門人の古川柏滉さんが「桜花之鯉」を、続いて第2部では四條流門人の武藤柏藤氏が「龍門之鯉行」を奉納。金属の箸と庖丁を使って鯉に全く触れず見事に捌き切っていた。