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津市久居明神町1690─44にある「ポケットさんのブルーベリー農園」が、今年も6月中旬にオープンする。
園主の川合利昌さん(42)が、「久居地区をブルーベリーの産地としてメジャーにしたい」との想いから4年前に開園。土を使わず、一本一本を「ポット栽培」しているのが特徴だ。ポットの中は土の代わりにスポンジを使い、肥料ではなく水と栄養素をたっぷり含んだ養液をポット毎に適時ホースで注入し育てる。
もう一つの特徴は、農薬を使わないこと。そのため、約600坪の園内にある約360本、37品種ものブルーベリーの管理は全て手作業。見回りながら自分の目で育ち具合を確認すると同時に害虫を手で駆除していくという地道で大変な作業が求められる。
それもこれも、「安心・安全に美味しいブルーベリーを食べてもらいたい」、との一心
だからとか。
実は川合さん、本業はペットトリマーとして「ポケットドッグハウス」を経営している。農園は全くの畑違いなのだ。
動物と同じくらい自然が大好きな川合さんは、住宅開発などで自然や農地が徐々に無くなっていく現状に心を痛めていた。そこで一大決心、自分で自然を取り戻そう、やるなら農園、それと大好きなフルーツを栽培しよう、と資金を捻出し設備を整え、開園にこぎ着けた。
本業と両立させながら当初は手探りでの栽培だったが、毎年、スキルアップに並々ならぬ努力を重ねた結果、37品種を食べ比べできる現在の規模にまで発展させることに成功した。
取材途中、「ブルーベリーって、どんな味を思い浮かべますか?」と訪ねられた。
「甘いけど、ちょっと酸っぱい味でしょうか」
「ですよね、皆さんそうおっしゃるんですが、本当に美味しいブルーベリーはとっても甘いんですよ。ぜひ皆さんに食べてほしい」と話す。
普段、我々が食べている多くの輸入物のブルーベリーは、輸送時間を考慮して完熟する前に収穫される場合が多く、甘さが十分でないのだとか。
今後の課題は天候と集客。昨年も台風や長雨で
少なからず影響を受けたため、今年は十分な対策を講じてオープンへの準備に力を入れている。また、綺麗な水洗トイレを完備している点も女性に喜ばれている。
同園の今シーズンの食べ頃は、完熟する6月中旬から8月中旬まで。料金は1時間あたり、大人1500円、小学生1000円、未就学児~4才まで500円、3才以下は無料(但し持ち帰りは別途料金)。
また、ブルーベリーシロップを使った「かき氷」400円や「ブルーベリームース」400円、ブルーベリースパークリングドリンク300円も販売する。
問い合わせは同園☎059・991・0123,ホームページは「ポケットさん」で検索。
2021年5月13日 PM 12:46
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