2021年5月

フラメンコ教室を主宰する佐々木典子さん

フラメンコ教室を主宰する佐々木典子さん

激しいステップ、掻き鳴らされるギター、ふりしぼるような東洋的旋律の歌…昨今、歌う・弾く・踊るという三位一体となったスペインの伝統芸能、フラメンコの魅力に魅せられる人が多い。そこで、6月20日㈰15時から(開場14時)三重県文化会館中ホールで開かれる「佐々木典子フラメンコスタジオ発表会 Fin de Curso2021」を紹介。主催=同スタジオ、助成=(公財)岡田文化財団、後援=中日新聞社。
同教室を主宰する佐々木さんは、津市出身、3歳からバレエを始め、17歳で英国、19歳で米国にバレエ留学。ボストン芸術大学在学中に同大教授のオマイラ・アマジャ女史(歴史的フラメンコ舞踏家 カルメン・アマジャの姪)に才能を認められ、「オマイラ・アマジャ舞踏団」に入団、数多くの公演に出演。
23歳でスペイン・マドリードのプロ養成の名門「アモール・デ・ディオス」に留学。著名フラメンコ舞踏家に多数師事。
マドリード最高レベルのタブラオ「ラス・カルボネーラス」や「「カルダモモ」(世界的舞踏家ホアキン・コルテス氏の伯父であるアントニオ・レジェス氏プロデュースの舞台)、「コラール・デ・ラ・パチェカ」「エル・フグラル」など多くの舞台に東洋人として初出演。さらに英国フェスティバル招待出演ほか、英国「ナショナルジオグラフィック」のドキュメンタリー番組などにも取り上げられた。2008年帰国。
今回の発表会は昨年7月に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で一年間延期になっていたもの。日頃から同スタジオに通う生徒さんの練習の成果を発表する場とするだけでなく、豪華なプロの演奏(ギター・パーカッションなど)や歌、ゲストによるフラメンコも披露される。
ステージは2部制(1部7曲、2部9曲)で、こだわりの衣装に身を包んだ生徒さん達が各クラス別で発表するほか、ラストでは全員で速いテンポとシンコペーションを多用した賑やかで陽気な踊りでステージを締めくくる。
佐々木さんは「様々な角度から楽しめるステージになっています。ホール側とマニュアルのもと、感染対策を徹底し、換気や客席数も半分にし安心してご来場いただけますよう、工夫を重ねました」と話す。
全席自由3000円。チケットは県文化会館チ

久居誕生350年事業実行委員会は、主催する「永久鎮居2021フォトコンテスト」の応募作品を募集している。
これは、久居藩初代藩主・藤堂高通が、「この地に永久に鎮居したい」との願いから「久居」と名付けたことから、入府350年を記念して、ずっと住み続けたい想いが伝わる久居の魅力溢れる写真を募集するもの。
テーマは、自然、名所旧跡、地域行事など、久居地域の魅力を伝えることができる写真。撮影場所は津市久居地域。撮影期限は10月末。スマートフォンでの撮影も可能なので気軽に参加できる。
最優秀賞は「榊原温泉ペア食事券(入浴券付き)」ほか、その他の入賞者には久居のいいものをプレゼント。
応募先は、〒514─1192、津市久居新町3006番地、ポルタひさい、津市久居総合支所地域振興課「永久鎮居2021フォトコンテスト」係へ。締め切りは10月31日。問い合わせは同課☎059・255・8803へ。

大切に育てているポット栽培のブルーベリーの前で…川合利昌さん

大切に育てているポット栽培のブルーベリーの前で…川合利昌さん

津市久居明神町1690─44にある「ポケットさんのブルーベリー農園」が、今年も6月中旬にオープンする。
園主の川合利昌さん(42)が、「久居地区をブルーベリーの産地としてメジャーにしたい」との想いから4年前に開園。土を使わず、一本一本を「ポット栽培」しているのが特徴だ。ポットの中は土の代わりにスポンジを使い、肥料ではなく水と栄養素をたっぷり含んだ養液をポット毎に適時ホースで注入し育てる。
もう一つの特徴は、農薬を使わないこと。そのため、約600坪の園内にある約360本、37品種ものブルーベリーの管理は全て手作業。見回りながら自分の目で育ち具合を確認すると同時に害虫を手で駆除していくという地道で大変な作業が求められる。
それもこれも、「安心・安全に美味しいブルーベリーを食べてもらいたい」、との一心

太陽のめぐみを凝縮させた甘いブルーベリー

太陽のめぐみを凝縮させた甘いブルーベリー

だからとか。
実は川合さん、本業はペットトリマーとして「ポケットドッグハウス」を経営している。農園は全くの畑違いなのだ。
動物と同じくらい自然が大好きな川合さんは、住宅開発などで自然や農地が徐々に無くなっていく現状に心を痛めていた。そこで一大決心、自分で自然を取り戻そう、やるなら農園、それと大好きなフルーツを栽培しよう、と資金を捻出し設備を整え、開園にこぎ着けた。
本業と両立させながら当初は手探りでの栽培だったが、毎年、スキルアップに並々ならぬ努力を重ねた結果、37品種を食べ比べできる現在の規模にまで発展させることに成功した。
取材途中、「ブルーベリーって、どんな味を思い浮かべますか?」と訪ねられた。
「甘いけど、ちょっと酸っぱい味でしょうか」
「ですよね、皆さんそうおっしゃるんですが、本当に美味しいブルーベリーはとっても甘いんですよ。ぜひ皆さんに食べてほしい」と話す。
普段、我々が食べている多くの輸入物のブルーベリーは、輸送時間を考慮して完熟する前に収穫される場合が多く、甘さが十分でないのだとか。
今後の課題は天候と集客。昨年も台風や長雨で
少なからず影響を受けたため、今年は十分な対策を講じてオープンへの準備に力を入れている。また、綺麗な水洗トイレを完備している点も女性に喜ばれている。
同園の今シーズンの食べ頃は、完熟する6月中旬から8月中旬まで。料金は1時間あたり、大人1500円、小学生1000円、未就学児~4才まで500円、3才以下は無料(但し持ち帰りは別途料金)。
また、ブルーベリーシロップを使った「かき氷」400円や「ブルーベリームース」400円、ブルーベリースパークリングドリンク300円も販売する。
問い合わせは同園☎059・991・0123,ホームページは「ポケットさん」で検索。

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