検索キーワード
津市内の経営者でつくる丸之内倶楽部(志田行弘代表幹事)は6月15日、第173回例会をレストラン東洋軒で開いた。同倶楽部は隔月開催で毎回、様々な分野の専門家をゲストに招き講話を聴いている。
今回のゲストは三重交通グループホールディングス㈱代表取締役社長の原恭さん。「素晴らしき北海道へのご案内」と題し、北海道各地の魅力を語った。
原さんは広島市出身、一橋大卒。1984年近畿日本鉄道(現近鉄グループホールディングス)。2019年6月から近畿日本鉄道取締役常務執行役員を経て今春から現職。
原さんは若い頃から旅行好きで、特に大学時代に友人らと行った北海道に魅了され、以降も幾度も現地を鉄道などで移動しながら、一般の旅行では行くことが少ない隠れた名所や名店を巡り、体験した人ならではの生きた情報を披露した。
まず、青森駅から函館駅までの113㎞の航路を明治41年から昭和63年まで運航していた青函連絡船について、「現在は青函トンネル開通に伴い終航しているが、当時の連絡船の所要時間は約4時間弱、これが北海道に行く前の、良い意味で気持ちの切り替えになった」と述懐。
北海道三大秘湖として、阿寒摩周国立公園の最西端、雌阿寒岳の麓にある神秘の湖・オンネトーや、北海道上士幌町、然別湖近くにある小さな湖・東雲湖やオコタンペ湖(支笏洞爺国立公園)をあげ、「一般には容易にたどり着けない場所もあるが、それだけに絶景でもある」と内地(本州)では見られない雄大な自然が残るポイントを紹介した。
また、北海道の広大さを物語るエピソードとして、現在は廃線になっている鉄道「深名線」(北海道深川市にある深川駅で函館本線から分岐し、雨竜郡幌加内町を経て、名寄市にある名寄駅で宗谷本線に接続していた)の乗車体験について「車両とレール、電線以外、見渡す限り人工物が何も無い、あるのは原生林の大平原だけ。こんな雰囲気はなかなか体験できない」と話した。
さらに、「空港では実は新千歳空港よりも旭川空港の方が就航率が高い。つまり欠航が少ない。運航本数が少ない事もあるが、除雪体制が整っているため」や「旭川は北海道のど真ん中にあり、海から遠いが、オホーツク海、日本海、太平洋の3方面から水揚げされた海産物が集まる場所でもある」と、知る人と知る豆知識も伝授。
最後に、「コロナ禍が収束した後には、ぜひ北海道を楽しんでいただきたい」と締めた。
2021年6月24日 AM 4:56
<< キッズダンス・カホン作り・太鼓経験 特色あるカルチャー講座 アルスプラザが受講生募集 旧安西雲林院小学校の利活用案を巡り 地元自治会が津市に白紙撤回を求める動き >>