2021年6月

作品を手に…福井さん(本紙編集部にて)

作品を手に…福井さん(本紙編集部にて)

鳥羽水族館はミナミアフリカオットセイの赤ちゃんの愛称を募集している。
今年5月17日に生まれた赤ちゃんは、生まれた時に4㎏(推定)だった体重が、生後1カ月たった6月16日には9・5㎏まで増え、順調に成長。最近は、寝ている時間が多いものの、起きている時は元気にプールに入る練習をしたり、柵の外に出ようとして母親の「ラン」に慌てて止められるなど好奇心旺盛な面を見せ始めており、飼育係もその成長ぶりに目を細めているとか。
赤ちゃんが生まれてすぐは、母親の「ラン」が安心して育児に専念できるよう、バックヤードで様子を見守っていたが、次第に落ち着いてきたため、6月17日から「海獣の王国」屋上スペースにある「ヒレアシ育成水槽」で一般公開している。
愛称募集は、より親しみを持ってもらうおうと企画した。名付け親になった人の中から抽選で5名に、アシカのぬいぐるみがプレゼントされる(当選の発表は商品の発送をもって代える)
◆WEBサイトでの応募方法
《 https://oubo.aquarium.co.jp/ 》の応募フォームで愛称と必要事項を記入し送信。
◆ハガキでの応募方法
愛称、簡単な命名理由、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を記入し郵送=〒517─8517(住所不要)鳥羽水族館 『オットセイ愛称募集』係へ。締切は6月30日㈬必着。

大神神社の標識(奈良県桜井市慈恩寺)

大神神社の標識(奈良県桜井市慈恩寺)

この日のゴールの桜井駅

この日のゴールの桜井駅

大和は 国のまほろば たたなづく 青垣 山ごもれる 大和し美し。
古事記に収められた日本武尊の有名な歌。舞台は、この奈良県桜井市である。私は彼が最期を迎えたという能褒野(現在の亀山市)からほど近い場所で生まれ育ったので、日本武尊はとても馴染み深い存在。幼少期、幾度となく彼の英雄譚に想いを馳せ、大学の卒業論文のテーマにもした。そもそも三重という県名も彼に由来している。
日本武尊からは話がそれるが、実は津市と桜井市の歴史的な縁は深い。江戸時代に津藩の領地が市域の大きな割合を占めていたからだ。津藩の交通政策によって伊勢・伊賀・大和三国を結ぶ道路の整備が行われている。初瀬街道から生まれた国道165号。私のこの旅もある意味、過去から結ばれた縁に従った必然と言えるかもしれない。
本筋に話を戻そう。現在地は国道165号の桜井市慈恩寺付近。目的地と定めた桜井駅まで2・5㎞。何事も無ければ、あっという間に辿り着いてしまうので、いささか物足りない感じはする。逡巡していると、道路標識には「大神神社」の表記。「おおみわじんじゃ」の名の通り、額田王の歌「味酒 三輪の山 あをによし…」などでも有名な三輪山を御神体にした神社。三重県のアイデンティの一つになっている伊勢神宮とも関係が深い。桜井市は何かとご縁を感じることが多い土地であることを改めて実感する。
国道沿いではないが、スマートフォンの地図アプリで桜井駅からの距離を調べてみると徒歩圏内。「よし!ゴールの桜井駅から大神神社に寄っていこう」。心が決まると足取りが羽のように軽くなる。桜井駅に向かう国道沿いには、福岡県宗像市の「宗像大社」と同じく宗像三女神をまつる宗像神社や、国史跡の桜井茶臼山古墳など、歴史ロマンを掻き立てるスポットもある。
私はそれほど歴史に詳しいわけではないし、まして専門的な教育を受けたわけでもない。ただ、年を取ればとるほど、歴史に興味を持つ人たちの気持ちが理解できるようになった。
同じ景色を見ていても、歴史的な背景を理解しているかどうかで一度に手に入る情報量がまるで違うからだ。人の営みは、無数の点が連なって構成される線のようもの。その線を束ねた縄のような存在が歴史である。歳を重ね、自分に与えられた命が短くなればなるほど、情報収集の効率化が求められる。旅先で初めて目にした景色の中でさえ、縄を見出し、手繰ることが出来れば、多くの情報を手に入れることができる。若い頃に一度行った場所に歳を重ねてから訪れると見え方がまるで違う。よく若返りたいという話を聞くが、私は今よりも更に無知だった状態に戻ることが恐ろしい。死という全ての人に等しく約束された幕引きが近づくにつれ、生命を効率的に使う術が自然と身についていることに、神秘性を感じずにはいられない。
眼前に流れる見知らぬ街の見知らぬ景色を愛でながら進むと、ほどなく桜井駅のJR側に到着。今日の行程としては無事にゴールを迎えられたが、エキシビジョンマッチと銘打って、ここから北へ2㎞ほどの大神神社へ向かう。(本紙報道部長・麻生純矢)

(一財)三重県交通安全協会は、第18回交通安全「俳句」・「川柳」・「スローガン」作品コンクールへの応募作品を募集している。
広く交通安全意識を高めてもらい、交通事故の防止に繋げるのが目的。流行語や景気情勢を盛り込んだり、世相を反映させたものなどユーモアに富んだ作品も大歓迎とか。
参考までに昨年度の最優秀賞を紹介すると
◆俳句の部…横断の かろき会釈や 秋日傘
◆川柳の部…ゆづられる 心はゆづる 心へと
◆スローガンの部…いいみやげ 家族が無事に帰ること
▼募集部門=一般の部
…俳句・川柳。学生の部(小中高校生)…交通安全スローガン
▼応募資格=三重県内在住者又は三重県内在勤者もしくは同在学者。同協会の会員・非会員は不問。
▼応募作品=交通安全に関するものとし、一人3句まで。応募用紙(作品)には「俳句」、「川柳」、「スローガン」のいずれかを必ず明記し、氏名、住所、年齢(学生は学校名と学年を明記)、電話番号を記載。
氏名は一般の部のみペンネーム可とするが、応募者本人との連絡に必要
なので本名を必ず明記。
▼応募方法=応募用紙又はハガキで郵送、FAX・メールで送付。(応募用紙は同協会のホームページからダウンロード可能)。
▼募集期間=令和3年9月10日㈮。
最優秀作品及び優秀作品入選者の発表は、表彰状等の発送をもってこれに代えるほか、同協会ホームページ上でも発表(受賞作品と氏名を新聞各社に資料提供及び交通安全機関誌等に掲載)。
▼作品送付先
〒514─0004、津市栄町1丁目954(三重県栄町庁舎内) 三重県交通安全協会 安全対策課。FAX059・224・0365。メールはmieankyo@topaz.ocn.ne.jp
問い合わせは同協会安全対策課☎059・228・9636へ。

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