2021年6月

氷塊から白鳥を削りだす三重調理専門学校の生徒

氷塊から白鳥を削りだす三重調理専門学校の生徒

津市大谷町、津駅西口前の大川学園・三重調理専門学校のグランドで5月31日、氷細工を制作する特別実習が行われた。
パーティー料理における装飾の花形である氷細工をプロから学び、学生に氷の持つ特性と氷細工の文化を知ってもらおうと、毎年この時期にプロとして活動する津氷彫会の講師を招いて行われている(昨年はコロナ禍で秋に実施された)。
まずは津氷彫会のメンバーがのこぎりや角ノミ、丸ノミといった道具の使い方を指導。同校1年コース、2年コースで学ぶ1年生たち計35名は6グループに分かれ、下絵を見ながら挑戦。全員初めての体験だったが、指導を受けながら氷の塊から2時間ほどかけて、ハープやエンゼルフィッシュ、鷹、カジキ、花籠、白鳥の形に彫り出した。
また、大川幼稚園の園児達が、制作中の彫刻を見学。氷に触りながら「ぴかぴかしてる」「冷たい」など、感触を大いに楽しんでいた。

白山比咩神社境内の萬葉集発耀讃仰碑(奈良県桜井市黒崎)

白山比咩神社境内の萬葉集発耀讃仰碑(奈良県桜井市黒崎)

「三輪山勝製麺」(奈良県桜井市黒崎)

「三輪山勝製麺」(奈良県桜井市黒崎)

5月25日10時過ぎ。今年の梅雨入りは早かったが気持ちの良い青空。奈良県宇陀市の近鉄榛原駅近くの駐車場に車を停め、近鉄大阪線で前回のゴール地点の長谷寺駅を目指す。まずは、前回の行程同様お断りさせて頂くことがある。まだ、三重県のまん延防止重点措置の期間内ということは重々承知しているが、感染防止策に務めながら閑静な地域の国道区間を歩くので、どうぞご容赦願いたい。
通勤通学の時間ではないこともあり、榛原駅のホームに人影はまばら。乗り込んだ電車の中も空いている。座席に腰掛けて一駅移動する間に今日の行程をイメージする。 ぱっと思い浮かんだのが近鉄桜井駅までの6㎞だが少々物足りない感じがする。もう少しいけるだろうか、何せロケハンなしの出たとこ勝負がこの旅の信条。桜井市街までは、以前に何度か通ったことがあるが、その先は私にとって未知の領域。そんなことを考えていると、あっという間に長谷寺駅に到着。この旅らしく今日の目的地も出たとこ勝負と洒落こむことにする。
駅から国道165号へと戻り、改めて今日の行程がスタート。青く澄んだ空の下、いつものように気の向くまま、足の赴くまま大和路を西へと進む。
歩き始めたのは11時前ということもあり、頭の中は「今日の昼食はどうするか」ということで一杯。折角旅に出ているのだから、それらしいものを食べたい。ただこんなご時世なので、県外の飲食店に入るのは少しばかり躊躇ってしまう。  「どうしたものか」と旅情そっちのけで食欲との対話を続けていると、2㎞ほど進んだ先に、おあつらえ向きに柿の葉寿司のお店を発見。昼食はテイクアウトして、どこか屋外でのんびり食べよう。少し大げさだが、僥倖といってもいいだろう。
更に僥倖は続く。道路の向かい側に、家庭の平和を守るために必要な良いお土産が手に入れられそうなお店を見つけたのである。奈良県桜井市は、三輪そうめんの産地として知られるが、実はそうめん発祥の地でもある。市では、そうめん条例を制定し、名物の全国発信にも余念がない。
国道を横断し「三輪山勝製麺」へ。200年・6代にも亘るそうめんづくりの歴史を受け継ぐ有名店で、そうめん「一筋縄」が看板商品。店頭で出迎えてくれた女性に、徒歩で国道を旅していることを伝えると「それなら重い商品は避けた方がいいですね。この軽い家庭用で十分ですよ。またの際には、是非お車でお越しくださいね」と明るい笑顔。彼女の所作全てが自然で、気持ちの良い接客だけでも、値千金。もちろん、帰宅後に味わったそうめんも格別だった。また、改めて再訪したい。
さて、素晴らしい土産も確保したので、次は昼食。少し先にある白山比咩神社の境内に腰を下ろし、サケとサバの切り身と酢飯を柿の葉でくるんだ寿司をほおばる。程よい塩気と酸味が口いっぱいに広がる。美味い。ここは、雄略天皇が造営した泊瀬朝倉宮があった場所と伝えられる。万葉集の巻頭を飾る雄略天皇の歌碑もあり、万葉集発祥の地として碑も建てられている。雄略天皇は、優秀な為政者である反面、残酷な行いが目立ったため、大悪天皇(はなはだあしきすめらみこと)とも呼ばれたそうだ。私は清廉潔白で非の打ち所の無い英雄よりも、血なまぐさい逸話が残る英雄に惹かれる。功罪共に記された方がリアリティを感じるからだ。それに悪とは古来、強さを示す言葉。「畏敬」を体現するような生涯を送った強き帝にこそふさわしい二つ名とも感じる。(本紙報道部長・麻生純矢)。

沙羅双樹「ナツツバキ」の花

沙羅双樹「ナツツバキ」の花

津市河芸町上野の円光寺の境内で、「沙羅双樹」とも呼ばれているナツツバキが咲いている。見頃は今月末頃まで。
沙羅双樹は釈迦が入滅する際に、床の近くにあり、仏教とのゆかりの深い花。朝に咲き夜には散る「一日花」であることから、平家物語では儚さの代名詞としても取り上げられている。
ただし、フタバガキ科サラノキ属の熱帯植物であるため、日本では温室以外での栽培が難しい。各地の寺院などに植えられている沙羅双樹は、ナツツバキのことを指す。
同寺のナツツバキは、24年前、住職と檀家が当時知名度が低かった寺の目玉にしようと50本植えたもの。うち12本が順調に育ち、毎年多くの人が花を楽しんでいる。
坂倉賢芳住職は、「平家物語で名前は御存じの方も多いと思うが、実物を是非見て欲しい」と笑顔で話す。

[ 6 / 9 ページ ]« First...45678...Last »