2021年7月

雨が降って降って、家の前の道路が水浸し。一応側溝の様子を見ておこうと外へ出たら、水の中に大きなミミズがいた。直径は一センチ近くありそうで、長さは二十センチを軽く超えている。
ミミズは鉢巻きのある方を前に水の中を移動している。泳げるようだ。水の中で呼吸ができるかと、しばらく見ていたが、頭や体を水面に上げるでもなく、目的があるかのように進んでいく。
土の上でよく見る体をくねらせる動きではない。伸びたり縮んだりの繰り返しの泳ぎ方に、アコーディオン、蛇腹、疎密波などの言葉を連想した。
ミミズには目がないから「目見えず」でミミズと呼ばれると聞いたことがある。このミミズは意思を持ってどこかに移動しようとしているようだが、匂いで目的地を判別しているのか、他に感知する術があるかと、興味深い。 こんなにもミミズに注目したことはない。ぬらぬらと薄橙色した肌も、うねうねと身をくねらせる動きも、可愛らしい生き物とは言えない。雨中の暫しの観察で、気持ち悪いと目を背けがちな生き物でもよく見れば面白いと気が付いた。
結構長く生きてきて、見るべきものはそれなりに見たと思っていたが、注意深く見れば、また見えるものが違う。発見がある。遠くへ出かけたり、お金をかけたりしなくても、新しい経験はできる。
(舞)

庶民の社交の場として親しまれてきた銭湯は、内風呂の普及や大規模なスーパー銭湯の台頭など、時代の変化に伴って年々姿を消している。しかし、津市では昨年に廃業した銭湯「敷島湯」=津市乙部=を受け継いだ倉口常太郎さん(25)が一部改修を加え、「朝日湯」として新規開業した。歴史ある銭湯を若い力で切り盛りしていくことになり、地域住民も温かいコミュニケーションの場の復活を喜んでいる。

 

「朝日湯」の浴場

「朝日湯」の浴場

「朝日湯」の前で倉口さんと母・智子さん

「朝日湯」の前で倉口さんと母・智子さん

戦後から高度経済成長期にかけて、内風呂の無い家庭も多く、銭湯は公衆衛生上、大きな役割を果たし、近所の人々が文字通り裸の付き合いをする社交の場としても親しまれてきた。しかし、時代の流れと共に内風呂が普及し、レジャー性の高いスーパー銭湯の台頭で苦境に立たされ、経営難や後継者不足を理由に、全国的に姿を消している。近年、レトロな銭湯の魅力や文化性が再評価されてはいるが、三重県でも苦しい状況で20数件にまで減少している。
朝日湯の前身である敷島湯は昭和29年創業。花町であった乙部の華やかなりし時代には、街を彩った芸者たちも訪れた。施設は古いながらも、手入れが行き届いており、長らく地域の人たちの憩いの場として愛されていた。しかし、経営者の高齢化もあり、コロナ禍中の昨年4月末で66年の歴史に幕を閉じた。
その敷島湯が、朝日湯として復活することになった契機は、無類の銭湯好きである倉口さんの父が廃業日の直前に訪れたこと。素晴らしい銭湯が消えることを惜しみ、後日先代オーナーに施設を受け継ぎたいと交渉したところ、快諾してもらうことができた。
ただし、倉口さんは銭湯で働いた経験は無かったため、今年に入ってから知り合いの銭湯でお湯のわかし方を一から学んだり、先代オーナーのアドバイスを受けながら、日々準備を進めてきた。ボイラーにくべる薪を運んだり、丁度良い大きさに割るのは、想像以上に重労働で火の管理や季節によって変わる温度調節の仕方など、まだまだ学ぶべきことも多い。番台に立つ母・智子さん(57)と二人で協力しながら切り盛りしていく。
外壁は以前よりも濃い青色になり、看板こそ変わったものの、内部は敷島湯の設備をほぼ生かしている。見える部分の改修は浴場に富士山の絵を描いたり、老朽化が激しかったサウナなど一部。長年、多くの常連客に愛された温かい雰囲気はそのままに入浴できる。
今月4日のオープン日には〝復活〟を喜ぶ地域の人たちも訪れた。敷島湯には、毎日通う常連だった鈴木祐輔さん(40)は「子供のころから30年近く通っていた銭湯にまた入れることが本当に嬉しい」と語る。
倉口さんは「普段通い出来る安心感と、お金を支払って頂く分の満足感を感じて頂けるように頑張る。以前通われていた方も初めての方も気軽に来て頂けたら」と笑顔。
若い力で復活した歴史ある銭湯は、これからも多くの人たちの身も心も温め続けることだろう。
入浴料は440円。サウナに入る場合は600円。営業時間は16時~23時。定休日は水・土。問い合わせは☎059・229・4126へ。

みんなで楽しくポリネシアダンス

みんなで楽しくポリネシアダンス

6月25日、津市立誠之小学校体育館で同小女子児童と保護者たちで構成する「げんキッズガールズ」がワークショップを通じてポリネシアダンスを楽しんだ。
児童の心身の発達と地元を愛する気持ちを育んで欲しいと保護者代表である奥田浩明さんらが立ち上げた男子児童が対象の「げんキッズ」の女子児童クラス。日々、多彩なレクリエーションを楽しんでいる。
ダンスを指導したのは「イイヴィ レフア フラスタジオ」=津市美川町=のメンバー。同スタジオでは、オアフ島ワイキキで学んだポリネシアダンスを日々練習している。
きらびやかな衣装を着て登場したメンバーたちは、児童と保護者たちの前で様々なポリネシアダンスを披露。その後、児童たちと一緒に曲に合わせて、ステップを踏む方法や上半身の動かし方などを丁寧にレクチャー。最初は動きがぎこちなかったが慣れるに従いステップが上手く踏めるように。
最後はメンバーと児童と保護者たちが一緒に、楽しく踊っていた。

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