2021年7月

大神神社の拝殿

大神神社の拝殿

大神神社の門前町

大神神社の門前町

ゴールの桜井駅から北上し、大神神社をめざす。距離は約2㎞。余力も残っているので流すには、ちょうど良い距離でもある。
有名な観光地を巡るのも楽しいが、なじみの薄い土地で暮らす人々の営みにふれるのも負けないくらい楽しい。もうゴールには縛られていないので、より純粋に徒歩旅の醍醐味を楽しんでいる。道中には、年季の入った店構えの美容室や、地元の人たちに愛されているであろう飲食店など、街の人々の生活や息遣いを感じる町並み。それは、どこにでもあるようで、ここにしかない景色。車のスピードでは気付かずに通り過ぎてしまう何気ない事物にも目を向け、興味がありそうなものがあれば、少し足を止めて観察する。人生のコンパスともいえる知見を育む最も基本的なやり方である。年を取れば取るほど、ありふれた景色の中に気付きが増えていくのは、幾千、幾万と繰り返してきた知見を育む行為の賜物である。
駅から北上し、大和川を渡ると、より強く歴史的な雰囲気が漂う風景になったような気がする。スマホで調べると、桜井市の景観条例の重点地区に入ったらしい。道沿いにある立派な町家の前に立っている小さな看板を読むと修築して利活用するといったことを行っているようだ。町の風景は、過去の人々の営みを現代に生きる人が受け継ぎ、未来をどうしていくかを考えた結果うまれる。ただし、現代に生きる私たちは目の前のことで精一杯。過去と未来にまで配慮が及ぶ人は少ない。万葉の歌人にも愛された三輪山や大神神社の近くで育まれてきたこの地域のアイデンティティを守るため、長いスパンで物事を考えられる行政がうまくそれをコントロールしていく必要があるのだ。
大神神社が近づくにつれ、町並みもよりそういった色が濃くなっていく。門前町の商店の軒先を眺めながら歩くと、大神神社に到着。
三輪山そのものを本尊とする神社で大和国の一宮。創建は神代にまで遡る日本を代表する古社。伊勢神宮と関係が深いというお話を前回したが、天照大神は大神神社の摂社・檜原神社がある場所に存在した倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら)に宮中から移され、祀られて以降、最も理想的な場所を求め、各地を転々として今の場所へとたどり着いた。そのため、元伊勢の地とも呼ばれる。
鳥居をくぐって直進すると、国の重要文化財にも指定されている拝殿がある。三輪山そのものが御神体であるため、本殿は存在しないのがユニークである。神前でまず、今日の旅路も無事に終えることができたことに感謝する。広い境内や周囲には様々な見どころもあるが、流石に少し疲れたので欲張らず、次の機会の楽しみとしよう。その前に、拝殿の前にある小さな鳥居をくぐり、縁結びや夫婦円満に御利益があるという夫婦岩の前へ。私は婚活アドバイザーとの二足のわらじをはいているため、サポートをしている人たちの良縁と、幸せを掴んだ人たちの夫婦円満、ついでに我が家の平穏を祈願。JR三輪駅から帰路へつく。いよいよ、次回からの行程は私の未知の領域に踏み込んでいくこととなる。(本紙報道部長・麻生純矢)

公開記者会見の様子(県総文にて)

公開記者会見の様子(県総文にて)

6月22日、三重県総合文化センターで母親たちを中心とした消費者団体「ママエンジェルス三重チーム」が市民参加型の公開記者会見を行った。
同団体は、国内外の220チーム2000人以上が登録しており、母親や父親目線から子供たちのために、生命や健康を守るために、行政関係者などとの対話を続けている。
今回は北口貴啓さん、谷崎富士子さんら三重チームのメンバーたちが主催。テーマは、接種が進む新型コロナワクチン。ワクチンの接種は選択制であるにも関わらず、学校や職場でのワクチンハラスメントや事実上の強制接種が進んでいることなどを指摘。参加者たちからも、医療や教育の現場でワクチン接種を強要された事例などが寄せられ、接種する人、接種しない人の双方の意見が尊重されるべきであると訴えていた。

展示されている大相撲グッズと真柄さん

展示されている大相撲グッズと真柄さん

津市乙部の津乙部郵便局で、介護福祉士の真柄力也さん(61)=津市乙部=がコレクションの大相撲グッズを展示する「大相撲乙部場所」が開かれている。会期は30日まで(土日祝休除く)。
大相撲ファンである真柄さんがコレクションしてきた2000年代初頭から平成最後の2019年までのポスターを始め、時代を彩った千代の富士、朝青龍などの横綱を始めとするサイン色紙、パネル、写真など計31点を展示。
展示品の中でも目を引くのは、江戸時代の天保5年(1835年)の番付表。レプリカではない貴重品。
真柄さんは「コロナ禍で会場での観戦もままならない昨今、せめて展示で大相撲を楽しんで頂けたら」と笑顔。

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