

検索キーワード




『つたえたい想い』をモットーにした家づくりに取り組むのは「㈱川瀬建築」=津市安濃町前野=の川瀬泰弘さん(50)。
「家は買うのではなく、つくるもの」。若いころから大工として修業を積み、平成14年の創業以来、施主さんの思いを形にする自由設計の家づくりをしている。
大きな特徴は集成材は一切使わず、長い時間をかけて自然乾燥させた国産材を使用しているところ。おかげで世間で話題になっている輸入木材の高騰によるウッドショックの影響も受けず、安定した価格で住宅を提供。また、会社に営業マンや現場監督も置いていないので、その人件費が家の代金に上乗せされず、質の高い住宅を適正価格で提供できる。
普段見えない部分だが、全ての基本となる構造体には、とりわけ強いこだわりを持っており、しっかりと組み上げていく。
「ひと昔前は家づくりを始める前に、まず良い木を施主さんと大工が一緒に選んだ。今は何十年も暮すことになる家の構造体にこだわる人は思ったより少なくなっている」と話す。
しかし、良い木材を生かすも殺すも職人の腕次第。そして、その職人たちの指揮を執るのが家づくりのことを知り尽くした大工だ。川瀬建築では、大工である川瀬さんが選りすぐった腕利きの職人たちと共に細部にまでこだわった家づくりに取り組んでいるため、手掛けられるのは年間10棟迄。
目標は、着工棟数を増やすのではなく、国産の木を使った川瀬建築というブランドの更なる浸透。昔は腕利きの大工に家づくりを頼む時は『仕事がいっぱいだから2年待って』というようなやり取りは普通だったこともあり、「一生の買い物であるからこそ、2年待ってでも建てたいと思ってもらえるようになること」と笑顔。
将来の夢は、木をつかった家づくりを知り尽くした大工を育てる場をつくることだと語る。
問い合わせ☎059・268・3394。
2021年8月26日 AM 4:55
<< コロナに係る緊急要望書 県保険医協会が三重県に提出 津ぅのお菓子屋さんが教える 洋菓子づくりに挑戦 岡田屋がスイーツ教室で指導 >>