安東シニアすこやかサロン「楽しい園芸」の様子 今年6月24日…旧安東幼稚園にて

安東シニアすこやかサロン「楽しい園芸」の様子
今年6月24日…旧安東幼稚園にて

今年3月末で閉園した津市立安東幼稚園の施設を活用したサロン活動が地域住民の世代を超えた交流を生み出している。
活動の主体を担う「安東幼稚園施設の活用を考える会」(西村淑子代表)は同園を「地域の財産」、また、次代を担う子ども達を「地域の宝」と位置付けている。閉園に伴い4月から学童保育所「ひだまり」を管理棟に開所。共働き世帯のニーズに応えているが、利用しているのは全児童の2割程度で、他児童の放課後の活動の場を求める声があがっていた。
一方、安東地区は従来からボランティア活動や作品展示会などの文化活動、子育て交流などが活発に行われているが、その活動場所の確保が困難な状況が続いていた。
これらの課題を解決するために同園を地域コミュニティ活動の場として「0歳から90歳代の人々が集える場」をテーマに再編。保育室とお遊戯室を津市から借用し、同地区の文化力向上と子どもの健全育成を目的に今年5月から津市社会福祉協議会の支援事業として次の3つのサロン活動をスタート。
未就学児(0歳から3歳)と保護者が対象の「子育てサロンひよこクラブ」では、絵本の読み聞かせやリズム遊び、毎月の行事など。また、遊び、学び、体験がテーマの「子どもサロンANTO」は、放課後の児童が地域の大人と一緒に活動することで心豊かな成長をサポート。茶道や習字、ハンドベル演奏、工作など、日本の伝統文化に触れることもでき地域の文化力を下支えしている。
高齢者が対象の「安東シニアすこやかサロン」は、体操や園芸、絵手紙などを通じて交流を深めシニア世代の生き甲斐の場を提供している。
個人情報の保護の観点や、核家族化、ゲーム時間の増加など子どもを取り巻く環境は孤立化を招く一因との指摘もある。
同地区のサロン活動は、コロナ禍でも地域のつながりや文化の発展を途絶えさせない試みとして、他地域からも注目を集めている。