講話の後にプロ級のギター演奏を披露する川喜田会長

講話の後にプロ級のギター演奏を披露する川喜田会長

津市内の経営者でつくる丸之内倶楽部(志田行弘代表幹事)は10月26日、第175回例会をレストラン東洋軒で開いた。
同倶楽部は隔月開催を基本に毎回、様々な分野の専門家をゲストに招き講話を聴いている。
今回のゲストは三重トヨペット㈱会長で、三重県緑化推進協会会長でもある川喜田久さん。「樹を植える くるま屋さん」と題し語った。
同協議会は、「緑の募金」を通じ、森林の整備や緑化の推進を積極的に展開。川喜田さんは同協議会の会長を約20年にわたり務めている。また、三重トヨペット㈱は、自動車販売企業として1976年から45年間、三重県に苗木を寄贈し続け、その数は延べ8千本以上。さらに社員からの緑の募金活動「ふれあいグリーンキャンペーン」など三重県の緑化に積極的に取り組んでいる。
川喜田さんは「環境問題、特に気候変動への対応として日本は遅れているのが現状。2050年にCO2排出量を実質的にゼロにする『カーボン・ニュートラル』を宣言したが、実はエネルギー問題を考える際、クリーンエネルギー(風力や太陽光発電)で全てを補うのは不可能で、化石燃料での発電を考慮するとCO2の排出をゼロにするのは現実的ではない。そもそも毎年世界各地で発生する大規模な山火事も多量のCO2を排出している。
運輸・流通業界で見ると、電気自動車の普及が進められているが、確かに電気自動車は走行する時はCO2を出さないが、車載する駆動用の大型バッテリーの製造時や、そもそも充電する電気を供給する発電所(化石燃料)はCO2を排出している。トータルで見れば、電気自動車とガソリンエンジンを搭載するハイブリッド車のCO2排出量はほぼ同じ」と説明。
続けて「出してしまったCO2をどうするのかが課題で、そこで緑化が重要となる。大気中のCO2を吸収する樹木の炭酸同化作用により、排出した分を吸収する事で実質的にゼロに近づけるが、吸収力が高いのは樹齢20年から30年の樹木。樹齢70年を超える老木は吸収力が衰えてしまう。
適正な樹齢で伐採し、家を建てたり、発電に使う木材チップの素材にする、また苗木を植えて育てて伐採するという循環が大切」と緑化推進の意義を話した。
講話後は、プロ並みの演奏で知られる川喜田さんがギターで「第三の男」やベンチャーズの「パイプライン」などを披露し会場を沸かせた。

鰹・昆布の出汁とムロアジ・メジカの出汁を試飲する学生ら

鰹・昆布の出汁とムロアジ・メジカの出汁を試飲する学生ら

津駅西口前の大川学園・三重調理専門学校で4日、「出前講座」が行われた。三重の食の将来を担う人材の育成を目的に三重県と同校による産学連携事業の一環。
県内の『食の達人』から直接、三重の食材について知識を得る貴重な経験とするもので、今回はまるてん㈲代表取締役の天白幸明さんが「かつおの天ぱく」と題し、志摩波切のかつお節の歴史や製法について解説。同校1年生コースの18名が受講した。
天白さんは、伊勢神宮の神嘗祭に奉納される名品『かつおの天ぱく』のかつお節は、江戸中期に完成した古式燻し技『手火山製法』を継承することや、世界中からかつお節の出汁が注目され、今やフレンチ、イタリアン、イギリスの一流シェフがこぞって料理に使用している事実を語った。講義後は2種類の出汁を比較試飲して知識を深めた。

丸に内 県立津西高等学校の生徒が主催するイベントが11月14日㈰、丸之内商店街と津市大門大通り商店街で行われる。
丸之内商店街と同校は2年生を対象とした「総合的な探求の時間」において「地域をテーマにした課題研究」に取り組んでおり、小グループごとに様々な課題を設定し、研究している。
今回、中心市街地商店街の活性化をテーマにしたグループが考えた活性化に向けたイベントを開催することになったもの。
▼バルーンアート=第1部10時半~12時、第2部13時半~15時半・サンマルコ、大盛屋寿司店隣りにて。バルーンアートを使って自由に遊べる。
▼ウォークラリー=配布される用紙を持って丸之内商店街を散策して楽しむ。
▼「幸せの黄色いハンカチ」展示・14日~11月末まで津市大門大通り商店街にて=つまちなか保育園の子供たちが描いた作品を展示。
問い合わせは丸之内商店街振興組合☎059・224・4955。

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