津のまちの将来像を語る前葉市長

津のまちの将来像を語る前葉市長

津市内の経営者でつくる丸之内倶楽部(志田行弘代表幹事)は1月27日、第177回例会を津センターパレス4階のオホーツクで開いた。
同倶楽部は隔月開催を基本に毎回、様々な分野の専門家をゲストに招き講話を聴いている。
毎年1月は、前葉泰幸津市長を招き市政に関する展望などを聴いており、今回は「今年の市政に対する抱負」と題し、津市が取り組む町づくり施策について語った。
中心市街地での取り組みについては、今春に都シティ津のあとに開業するリオ・ホテルズの誘致までの経過と今後の展望について説明。
昭和60年に津センターパレスと同時に津都ホテル(平成31年からは都シティ津)が開業したが、平成14年7月には約14億円の負債を抱えて運営する津ホテル開発㈱が解散、これを受け、津商工会議所等から都ホテル存続の要望書が提出され、同15年からは㈱センターから近鉄グループへの委託の形で再開。以降は累積損失を1億円台に留めてきたが、コロナ禍でインバウンド需要や飲食需要が激減し令和2年9月から休館。同3年1月に近鉄との契約が終了した。  以降、㈱津センターパレスが入居者を募集し、同年6月に全国で18ホテルを展開する㈱リオ・ホテルズと契約。同社は、多くの有名ホテルを手がけた梶原文生氏によるデザインのもと、約4億円を投入して改装。「これを起爆剤に新たな誘客により、まちに人の流れを作る」とし、期待感を表した。
また、津駅周辺のまちづくりについて、「津駅の西口と東口のロータリーが古く、タクシーと乗用車、路線バスが入り乱れて使い勝手が悪く、現状とマッチしていない、観光バスの停車場もないことから、有識者らで作る検討委員会にて「バスターミナルの導入を含めた整備を進めたい」との見解を示した。
このほか、令和6年に開通予定の津駅北の「大谷踏切の拡幅工事」や、同7年に完成する「津興橋の架け替え工事」、中勢バイパスの渋滞緩和と交通安全のための「一部4車線化や立体交差点化」、河川整備事業としての「雲出川水系整備計画」、さらに新型コロナウイルスワクチンの追加接種体制など、津市全体の将来像と安心安全な市民生活の実現に向け、精力的に取り組む姿勢を改めて表した。