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津市議会は15日に開かれた臨時会で、新議長に小野欽市氏=67、自由民主党(会派・津市創成)、新副議長に佐藤有毅氏=54、無所属(会派・津みらい)を選出した。
小野氏は、旧津市議を3期、津市議を2期、その後、県議を1期務め、再び津市議として2期目。総務財政委員長、議会運営委員長などの役職を務めた。
佐藤氏は旧久居市議を2期、津市議としては3期目。監査委員、議会運営委員長などの役職を経験している。
コロナ禍によって厳しい社会情勢が続く中、津市では市政を揺るがした自治会問題、市議会においても政務調査費の不適切な支出などの問題が発生。先月行われた市議選では、市民から期待だけでなく、厳しい目も向けられた。その結果を受け津市議会は、新人11名を含む市議34名で再スタートを切っている。
小野議長が議会運営の課題として考えるのは全15会派のうち、11会派が1人の市議で構成される会派であること。それぞれが複数人で構成された会派と同等の権利を持つため、会派代表者会議や議会運営委員会の出席者がかつてないほど多くなり、運営が非常に難しくなることが予想される。しかし、一人会派の意思も尊重しながら公正な運営に務めていく。また、新人議員が市議としてどのように活動すれば良いかが分かり難くなる時もあるため、それぞれの力を十二分に発揮できるよう、地元だけでなく、津市全体にまで目を広げられるように必要なサポートを受けられる環境をつくりたいとしている。
その上で「様々な問題から思いを持って市議選に臨んだ方もいるので、市政や議会に対する意見を清新な感覚で出して頂きたい」と語る。
議会改革検討会の設置も掲げており、内容は①市民への説明責任を果たすために年2回の議会報告会の開催②津市議会倫理条例あるいは津市議会基本条例の制定③議会審議の迅速化と連絡調整の促進のために議員一人1台タブレットの貸与などICTの推進。
佐藤副議長も議員倫理条例の策定やICT化に意欲を見せる。加えて、全国各地で凄惨な傷害事件や放火事件が発生していることを受け、議会棟における防犯対策の見直しやセキュリティ強化の必要性も訴える。「これまでの経験を生かし、職務に務めていきたい」と意気込む。
2022年2月24日 AM 4:56