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津市中河原の真宗高田派・乙部山潮音寺でチャリティ二胡演奏会が3月5日㈯13時半から開かれる。
主催する「自死遺族サポート ガーベラの会」は、大切な家族や知人を自死(自殺)で亡くした人々が集まり、安心して胸の内を語り合い、思いを分かち合う場の提供を目的に2011年設立。
同会の代表である松下恵美さん(松阪市)も18年前に小学校からの同級生でもあった夫をで自死で亡くした際(享年43歳)、周りの人々のサポートやフォローを受けて現実に対応できた経験を生かし、ひと月に1回のペースで津市・松阪市などで「わかちあいの会」を開催するなど、遺族(家族)をサポートしてきた。
また、同会の活動に賛同した同寺の村上英俊住職とは毎年6月の追悼法要や、遺族の語らいの場「茶話会」を行うなど交流を深めてきた。今回の同寺でのチャリティ演奏会は昨年に続き2回目。
当日は、上海音楽学院教授・王永徳氏監修・認定の二胡初級指導者認定試験合格者の二胡奏者・出會深雪さん(三重県在住)がピアノの山田友希さんの伴奏で、リクエスト曲などを演奏。郷愁誘う二胡の音色を聴きながら心を癒やしすことができる。
尚、会場には募金箱が置かれ、浄財は同会の活動に生かされる。
2022年2月24日 AM 4:55
㈱ジャパンスポーツ運営が運営する津市内3施設=津アサヒスイミングスクール(津市西古河町)、アサヒスイミングスクール千里(津市河芸町上野)、アサヒスポーツクラブくじら(津市高茶屋小森町)=が、3月21日から順次始まる「春休み短期子ども水泳教室」の受講生を募集中。
対象は3歳以上。4日間~5日間(1回1時間~1時間15分)で効率よくレッスンすることで、初心者には基本的な泳ぎ、常習者はさらなるレベルアップした泳ぎができるように指導してくれる。
受講料は税込み8800円だが、各施設とも早割り申込み期限日(3月17日㈭)までに申し込みすれば税込み7150円で受講できる。各施設とも送迎バス有り。
各施設のスケジュールと問い合わせ・申し込みは次の通り
▼津アサヒスイミングスクール=3月27・28・29・30・31日。Aコース9時~10時、Bコース10時~11時。☎059・224・1505。
▼アサヒスイミングスクール千里=3月24・25・26・28・29日。時間は15時半~16時半。☎059・245・1133。
▼アサヒスポーツクラブくじら==Aコース…3月21・22・23・24日(時間は13時~14時15分の75分間)。Bコース…3月27・28・29・30・31日(時間は9時~10時までの60分間)。Cコース…3月27・28・29・30・31日(時間は10時半~11時半の60分間)。☎059・234・1666。
このほか、津アサヒでは「オープンスクール」の受講者も受付中=3月27・28・29・30・31日。対象はバタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・クリールを各25m以上泳げる人。時間は7時15分~8時45分(オープンスクールの送迎バス無いので注意)。
2022年2月24日 AM 4:55
雨に濡れることを恐れず、香芝市の市街地を突き進む。国道の標識には大阪まで30㎞、柏原まで10㎞の表記。いよいよこの旅が終わりに近づいていることを実感する。今日の目的地も大阪府柏原市で確定だ。
歩みを進めるにつれ、雨足が強くなり、香芝市役所を越えたあたりで雨具なしでは進むのが困難な状態に。慌てて近くのコンビニの軒先へ緊急避難し、しばらく雨をやり過ごすことにする。
この辺りは、フタコブラクダの背中のように連なる雄岳と雌岳で構成され、万葉の歌人たちにも愛された「二上山」のふもとにあたる。奈良県と大阪府の境にあり、金剛山系の北部にそびえる双耳峰が描く稜線は、雄大さよりもむしろ柔らかな美をたたえている。旧石器時代から弥生時代にかけて、ナイフや石槍など石器の材料として近畿各地で広く利用されたサヌカイトの産地で、この石は叩くと澄んだ美しい音色が響くのも特徴。市役所前の二上山博物館にもサヌカイトでつくった石琴が展示されている。 また、二上山雄岳の頂上には、天武天皇の皇子で悲劇的な最期を迎えた大津皇子の墓がある。彼の母は、父・天武天皇の皇后である持統天皇の実姉。優れた人物と伝えられるが、後に謀反の疑いで処刑された。真相は諸説あるが、乙巳の変から続く皇族同士の血で血を洗う権力闘争の一幕である。歴史には正義と悪は存在せず、ただ勝者と敗者の別があるのみ。そして歴史は勝者によって綴られていくものである。 二上山の方へと視線を移し、大津皇子にしばし思いを馳せていると、雨足が和らぐ。もはや、少しばかり濡れることなど全く気にならない私は、再び国道を歩き始める。
市街地を抜けると、国道は今まで散々見慣れた歩道のない姿に戻る。これまで通り車の往来に最大限注意を払いつつ、狭い路側帯にすがるように進む。この緊張感こそ、この旅の常である。
大阪府との県境に差し掛かる辺りには面白いスポットがあるので紹介しよう。その名は屯鶴峯。二上山の噴火物が冷えて固まった凝灰岩が辺り一面に広がる奇勝。奈良県の天然記念物に指定されている。灰白色の巨岩を遠くから眺めると鶴がたむろ(屯)しているように見えることから、この名がつけられたとも言われている。せせり立つ奇岩の数々は迫力満点で、唯一無二の景色が楽しめる。(本紙報道部長・麻生純矢)
2022年2月24日 AM 4:55