2022年2月

劇団津演による2021年度公演「仇討」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため三重県でまん延防止等重点措置が適用され、津市民文化祭の行事が全て中止となったことから1月29日・30日だった公演を7月2日㈯・3日㈰に延期する。同公演は当初、昨年9月に予定されていたが、同感染症拡大の影響で今年1月に延期されていた。今回で再々延期となる。問い合わせは津演☎津226・1089(㈪㈬㈮の20時以降)。

パソコン画面からふと視線を落とすと、手首のシミが見えた。アイロンをかけていた時にうっかり触れて火傷した。その痕が直径七ミリほどのシミになって残っている。
できたシミはほぼ一生もの。シミ取りクリームがCMで言うほど効いた試しはなく、ずっとシミと付き合っていくことになる。手首を眺めて、シミの一つや二つ増えたところで問題ないと自分に言い聞かせる。
言い換えれば、手首のシミを眺めている余裕があるということ。そんな暇のなかった頃を思い出した。
子どもを幼稚園に預けてママ友とのランチ会に出かけたことがある。きちんと化粧して、ワンピースにヒールの靴で出かけた。
その私にママ友が笑いながら言った。「手首に輪ゴムがはまっているよ」見れば私の手首には輪ゴムが二本。朝の忙しい家事育児の合間に、輪ゴムを無意識に手首にはめたらしい。せっかくおしゃれして出てきたはずなのに台無しだ。
幼児を育てる日々はたいへんだった。美容院や歯医者へ行く時間も取れない数年間。眉の手入れもできなくて、その頃の写真を見ると、ぼさぼさ眉に寝癖髪。鏡で自分を見る時間さえもなかった。
気にかかるのはコロナとシミの数ぐらいという今の暮らしは十分幸せだが、子どもたちを眺め育てる忙しい日々は、充実していてとても幸せだったと思う。      (舞)

三重県保険医協会(宮﨑智徳会長)は、後藤茂之・厚生労働大臣に「医師・歯科医師・看護師等の医療職の国家試験におけるコロナ陽性者に対する追試験の実施」を求める要望を2月4日に提出した。
要望内容は、「新型コロナウイルス感染症が依然、猛威を奮う中、貴省が管轄する医療職の国家試験の受験者にも不安が広がっています。受験者は感染予防に細心の注意を払いながら、日夜、高い志をもって勉学に励んでいます。貴職は1月25日の衆議院予算委員会で、医師・歯科医師・看護師などの国家試験の追試験について「緊急事態宣言下の昨年も行っておらず、本年も難しい」と答弁しましたが、感染により受験の機会を失えば、貴重な人材が医療現場で力を発揮する時期が遅れ、医療現場にとっても大きな損失を招きます。
私たちは、貴職に対し、コロナ禍における医療政策に責任を負う当局者として、医師・歯科医師・看護師等の医療職の国家試験において、新型コロナウイルス感染症陽性者に対する追試験の実施を要望するものです」としている。
※同協会は、三重県の開業医の8割、歯科開業医の6割にあたる約1830人の医師・歯科医師が加入し、患者・国民の命と健康、国民皆保険制度を守るために活動している。問い合わせは☎津225・1071へ。

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