講演する小倉津税務署長

講演する小倉津税務署長

税務協力団体として、消費税に関する納税知識の普及啓発に取り組んでいる「津間税会」=森昌哉会長=の第53回通常総会が5月31日、津商工会議所で開かれ、令和3年度事業報告、同収支決算報告、令和4年度の事業計画案、同予算案などが審議され、承認された。
総会後の記念講演会では、津税務署の小倉康彦署長が、「お酒のはなし」をテーマに、古くから人類の文明に欠かせない「酒」の変遷や、税の歴史などを話した。
「源泉徴収制度は18世紀にイギリスで始まった。日本では1896年に酒造税法が制定され、1901年に麦酒税(ビール税)が導入され、これまで清酒にのみ課されていた対象が拡大した。日本酒は、神前結婚での三々九度や、約束や結びつきを固めるために取り交わす〝固めの盃〟など、神聖なものとして受け継がれてきた」など、お酒と税の歴史を分かりやすく説明。
また、「三重県は綺麗な伏流水と米どころの良質な米を使った美味しい日本酒がある。自宅で三重の食材を使った料理を食べながら、美味しいお酒を楽しんでみては」と話すとともに、津間税会が取り組んでいる税の出前授業に関して、「租税教育を通じて、若い人達が税金への正しい知識を持ち、自身で判断できる環境が大事」と話し、国の税制の根幹となる租税教育の大切さを説いた