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2022年6月
日本固有の生態系への悪影響や様々な被害を引き起こす恐れのある「特定外来生物」。最近の法改正によって、ペットとして人気のミドリガメやアメリカザリガニも売買や自然に放つことが禁止される。問題の解決には、行政の取組みだけではなく、今以上に多くの人が身近な生物に関心を持ち、どう向き合うのかをしっかり考える必要がある。
特定外来生物は生態系に悪影響を与えたり、人間に様々な被害を及ぼす外来生物で指定を受けると飼育・栽培・繁殖・移動(種子も含む)などが厳しく制限される。国の許可を受けずにこれらを行った場合は個人でも3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科せられる。ただ、身近な生物も多数指定されているため、気付かない人も少なくない。
例えば、この時期いたるところでコスモスにも似た黄色い花を咲かせる植物は特定外来生物の「オオキンケイギク」。北米原産で荒れた土地にも定着するため、行政が法面緑化にも活用していたが全国で野生化。最近では、全国各地で行政や民間団体が駆除活動を行っていることも多い。
その他、スポーツフィッシングで人気のブラックバス(オオクチバス・コクチバス)や、田園でよく見かけるウシガエルなども身近な特定外来生物。子供が触れ合う機会も多いこれら生物も捕獲して生きたまま移動すると厳しく罰せられるため、要注意。
その他には、有毒のセアカゴケグモや津市でも大きな農作物被害を出しているアライグマなど実害が出る特定外来生物は話題に上がりやすい。更にウメやサクラなどを食害で枯死させるクビツヤアカカミキリも三重県内で確認されたため、梅と桜の名所を要する津市にとって注意すべき存在。
また先日、特定外来生物法が改正され、毒性が強く国内に定着する可能性があるヒアリは「要緊急対処特定外来生物」に指定し、水際対策を強化する動きがある。昨年四日市港で発見され駆除されている。
この改正によって、ペットとしても人気で共に北米原産のアカミミガメ(ミドリガメ)とアメリカザリガニが特例枠に指定される。どちらも生態系に悪影響を与えているが、身近なだけにペットとしても人気のため、飼育が禁止される特定外来生物に指定されると大量に放流されることが危惧されてきた。そこで飼育や個人間での譲渡は認める一方、販売や放出を規制できるようになる。特に飼育環境下のミドリガメの平均寿命は30年と言われているので現在飼っている人は、最後まで面倒を見る覚悟が改めて求められる。
特定外来生物の多くが人間の目先の利益のせいで持ち込まれたり、輸入品などに紛れ込むなどの経緯で日本に定着した生物たちだ。最近では少しずつ外来生物を「敵視」する人は増えたものの、食卓に上る野菜も含め、我々の生活は多種多様な外来生物に支えられているという現実も忘れてはならない。
特定外来生物問題は、行政が駆除を行うだけでは解決できない。特に生息域の拡大が危惧されるクビアカツヤカミキリやヒアリ対策は早期発見が重要で、これまで以上に多くの人が身の回りの生物に関心を持ち、向き合い方を考えることが不可欠だからだ。これからも、新たな問題を生み出さないために、外来生物を育てる場合は、絶対に自然に放たないという意識が非常に大切といえる。
2022年6月9日 AM 5:00
津市大門大通り商店街振興組合は、6月23日㈭から7月7日㈭まで、商店街の同組合加盟店の店内で笹飾りを展示する。
コロナ禍で各種イベントや季節行事が中止になっていたが、今年7月30日には「令和4年度津花火大会」、10月には「津まつり」が3年ぶりに実施される予定となり、感染状況が落ち着いてきた事から開催することにしたもの。
期間中は、市内の幼稚園・保育園の園児らが思い思いの願いを短冊に書いた色鮮やかな笹飾りが商店街の夏を彩る。
夏の風物詩である七夕笹飾りを通じて商店街を盛り上げる。津大門の笹飾りを観て、歩いて、夏を感じてみては。
問い合わせは同組合☎059・223・0090。
2022年6月9日 AM 4:56
5月29日、津市観音寺町で「津西ふれあい会館」の落成式が開かれた。
複数の団地によって構成される津西地区だがコミュニティ施設である津西会館=一身田上津部田=だけではニーズをカバーしきれず、同会館が建設に至った。事業費は2億4400万円でうち2億1450円は合併特例債を活用している。延べ床面積は393・7㎡の鉄骨平屋建。内部には研修室が3部屋あり、壁面鏡や音響設備なども整えられている。
落成式には前葉泰幸市長、小野欽市議長、田山正二津西地区連合自治会長を始め、市議や地域の関係者など約30名が出席。新たな地域拠点の完成を祝した。
2022年6月9日 AM 4:55