

検索キーワード




産直で珍しい果物を見つけた。ポポーという名前だけはどこかで聞いたことがあったが、実物は初めて。アケビみたいな形で黄緑色をしている。食べてみたら、熟したバナナかマンゴーみたいな濃厚な味。森のカスタードクリームと言われるのも納得だ。
産直には、スーパーにはないものがある。スクナカボチャやロロンカボチャを知ったのも産直。ヒモナスや白ナスを知ったのも産直。個性豊かな野菜を買うことができる。
それで、一週間に一度は産直に行く。珍しい野菜があればとりあえず買う。地元産の野菜を袋一杯買い込むのが私の習慣だ。
産直の品は、スーパーのように規格品の野菜ばかりではない。小さな傷があったり、サイズが不ぞろいだったりもする。でもそれは当たり前。そもそも野菜とはそういうものだろう。虫食いの一つや二つあったとしても、農薬が少ないと私はプラス評価をする。
一つひとつに生産者の名前があるのがまた良い。森さんの野菜はいつも出来が良いとか、石垣さんの蕪なら間違いないとか、何度も買ううちに名前を覚えていく。会ったことはないけれど、近しい人のように感じる。
産直は生産者と消費者をつなぐ店。安くて美味しい地元産の新鮮野菜が手に入る。生産者の方も求められる喜びを実感できるだろう。近くにあれば毎日行きたい。 (舞)
2022年10月6日 AM 4:55