苗を植える参加者

3月12日、過疎化が進む中山間地域の活性化を目指す「みつまたプロジェクト」の第一歩となるミツマタの苗の地植えが行われた。
 地域内外から有志が集まり、三重県内唯一の和紙メーカーである大豐和紙工業と協力し、耕作放棄地に和紙原料となる植物のミツマタを栽培し、地域産業化を目指すもの。
 早朝、かわせみ庵で、美杉町以外からも広く集まった約20名を前に中田かほる同プロジェクト代表は「地域活性化の一助になれば」と挨拶。参加者たちは近くの中田さん所有の農地にミツマタの苗約100本を植えた。その後、かわせみ庵に戻り、新芽のついた枝を使った挿し木による苗のつくり方などを学んだ。参加者は挿し木を持ち帰り、来年に家庭で育てた苗の地植えを行う。
 今後、試行錯誤を繰り返しながら作付面積を増やし、5年後に和紙の製造をすることを目標としている。