講師の若林宏之さん

三重県保険医協会は6月18日㈰14時~15時半(質疑応答含む)、津市新町のプラザ洞津で、第50回定期総会記念講演会(リアル会場&Zoom)を開くにあたり、参加者を募集している。
 講師は、㈱デンソー元副社長の若林宏之さん。テーマは「自動車のEV化動向とエネルギーMix~EVは本当に今後の本命なのか~」。
 若林さんは、1956年生まれ。東京大学工学部工業分析化学科卒業後に日本電装㈱(現在のデンソー)に入社。2017年から取締役副社長に就任。2021年に退任。2022年からは㈱コンポン研究所の取締役に就任し現在に至る。
 気候変動が大きな関心を集める昨今、自動車にはCO2の排出量が多い内燃機関(ガソリン・ディーゼルエンジン)から排出量が少ないHEV(ハイブリッドエンジン車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、さらに排出量が少ないBEV(バッテリー電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)への移行が進んでいる。
 今年4月に開催された上海モーターショーでも、世界の名だたるメーカーが最新EVを展示。特に国策として国内のEVメーカーを育成してきた中国の勢いは相当なもので、中国EVメーカー御三家のひとつであるBYDは今年から日本国内にも販売網を展開し3車種を販売するほか、レクサスなど日本メーカーとも共同でEV開発を推進。津市内でもBYD車を目にする機会も多い。
 しかし、CO2の排出は走行時だけでなく、自動車の製造過程での排出量や走行用電気、燃料を製造する過程で出るCO2の排出量が重要になっており、EV普及には政治的な影響もある。
 日本はトヨタがEVの一本足打法でなく、強みであるハイブリッド車をはじめ、水素エンジン自動車まで全方位作戦を展開し、あらゆるニーズに対応する構えだ。
 当日は、このような観点から自動車のEV化が本当にCO2低減の答えになっているのか、開発の最前線で指揮を執ってきた若林さんと考える。
 参加無料、会場定員100名、Zoomは90端末になり次第締切。
 申し込みは、電話(平日9時~17時半)または申し込みフォームから。(代表者・参加型式・人数・住所・連絡先電話番号を伝える)。
 問い合わせ・申し込みは☎059・225・1071。