5月13日㈯に津市大門周辺で「津ぅのドまんなかジャズフェスティバル」が開かれる。コロナ禍も工夫を凝らした運営で乗り越え、迎えた今回は、9会場36ステージでプロアマミュージシャン190名の多彩な演奏が楽しめる。また大学生が企画運営する「ニューマルシェ大門」も同時開催。中心市街を音楽と活気が彩る一日となりそうだ。

同フェスティバルは、2015年から津市大門周辺を会場に毎年開催。津市の中心市街地で生演奏が楽しめる本格的なジャズイベントとして親しまれてきた。
 中心市街地の活性化や音楽文化の普及を目的に地元のミュージシャン達による実行委員会が運営。2020年のコロナ禍で危機が訪れたが、演奏の機会を失ったミュージシャンやライブハウスの苦境を目の当たりにし、音楽本来の形である生演奏を楽しんでもらう場を提供できないかと感染拡大防止策に創意工夫を凝らした上で、イベントを継続してきた。
 8回目の今年は津市まんなか広場、津市センターパレスホール、神楽洞夢、和院、BRAN、コニーズ・カフェ、LinО、МUNEYANの9会場で計36ステージ。
 プラネタリウムの神楽洞夢での幻想的な星空ライブには、人気バイオリン奏者・高橋誠氏が率いる「高橋誠 European JAZZ Trio」と名古屋の人気ボーカリスト「junko」トリオが登場。その他、今年のテーマである「サーフ」にピッタリのベンチャーズトリビュートバンド「Wチェアメン」、津市出身のベーシスト・長谷川英喜氏、ピアニストの平光広太郎氏が率いる平光広太郎トリオなどのゲストミュージシャンを含むプロアマ190名が出演する。10時50分~のまんなか広場ステージを皮切りに、多彩な演奏が楽しめる。Heart ぽっぽでも出演ミュージシャンたちによるセッションが随時行われる。
 さらに、名古屋音大生の松井京介さんら東海地区の大学生による学生実行委員会「Jam Waves」が、まんなか広場・センターパレスホール・大門商店街で「ニューマルシェ大門」を同時開催。「最初の一歩」を踏み出すフレッシュな大学生による出店が中心で、どこか懐かしさを感じる大門で〝新しい〟に出会えるマルシェになりそうだ。
 コロナ禍を乗り越え、誰もが待ち焦がれた日常の中、久しぶりに気兼ねなく音楽が楽しめる今回のイベントにより、津市の中心市街地は心地良いジャズの調べと活気に包まれそうだ。
 ライブは全て観覧無料。ただし、神楽童夢のライブは予約制(先着順のため既に締め切っている可能性あり)。また、センターパレスホール、まんなか広場、神楽洞夢以外のライブハウス会場は要ワンドリンクオーダー。今年は京都のイラストレーター・ナカガワ暢さんのデザインしたロゴ入りTシャツやステッカーを販売。利益はイベントの運営資金になる。