5月27日㈯13時半~15時半、津センターパレス2階ホールでときめき高虎会が主催する歴史講演会「津城に天守が存在した!『津城古圖』『津城下図』の比較検証」が開かれる。
 今回の講師は、同会会員の深見和正さん。深見さんは元小学校教師で全国にある津藩祖・藤堂高虎公やゆかりの地100箇所以上を巡ったり、その居城である津城の資料分析なども行っている。
 現存する津城を描いた絵図は20点を超えると言われているが、中でも高虎公が改修した時の寛永期(1630年前後)の絵図は「津城下図」=津市所蔵=と「津城古圖」=個人蔵=などがある。
 近年発見された「津城古圖」は、城郭主要部(本丸、西の丸、東の丸、二の丸)のみが描かれており、天守櫓門などの外壁が「津城下図」の表現と異なっている。三重大天守と二重小天守なども詳細に描かれている。
 富田信高が再建した天守はこれまで存在を疑問視されてきたが、この絵図によって存在が確認されたことになる。石垣、掘、楼門なども詳細に描かれているため、その規模を図ることも可能。この絵図は幕府に提出した「正保城絵図」の控図の可能性があり、寛永期の津城を知ることができ大発見と言われている。
 講演会では深見さんが「津城古圖」と「津城下図」を比較検証し、高虎公によって改修された寛永期津城の実態に迫る。
 申し込み不要。会員以外は資料代500円。