2023年6月

 津市は、自治会が設置している防犯灯を電力消費の少ないLED化を進めており、現在90%を越えている。一方で一般的な照明器具の寿命とされる10年を超えたものが出始めており、少しずつ故障による交換が必要となっている。津市では補正予算を計上し対応すると共に、近年迎えるピークを参考に万全の体制をとる準備を進めていく。

津市内のLED防犯灯

 まちを明るく照らし、犯罪や交通事故の防止に貢献している防犯灯の多くは、地域住民による自治会が設置と維持管理を行っている。従来型の蛍光灯タイプと比較するとLEDは電気代が安く、長寿命でメンテナンス費用も圧縮できるため自治会からのニーズが急増。そこで、津市ではLEDに更新した場合に補助金(補助率3分の2、上限2万円)を用意し、補助を行ってきた。その結果、津市内にある自治会が管理している防犯灯3万721基のうち、LEDの防犯灯は2万8115基と91・3%を占めている。
 一般的に照明器具の寿命は10年とされているが、現在設置されているLED防犯灯の約16%に当たる平成24年度(2012)設置の2335基と平成25年度(2013年)設置の2163基の計4498基が10年を経過しており、近年、自治会から少しずつ破損の報告が寄せられている。
 そこで津市は、開会中の津市議会に180万円の補正予算を提出。破損したLED防犯灯を交換する際に補助率2分の1、上限1万円の補助を行う。市で設置管理している防犯灯や他市の事例などから試算したもので、更に設置補助事業の当初予算1128万5000円と合わせて壊れた箇所から優先して補助するなど柔軟な対応を行うとしている。
 もちろん、寿命が10年とされていても、一斉に壊れるわけではなく、寿命を超えた防犯灯の破損率は年間で設置数の1%とも言われている。しかし、日光の当たり具合や風雨の影響など設置環境によっても実質的な寿命は大きく左右されるだけでなく、そもそもLED防犯灯が普及し始めたのも10年ほど前なので、実際に使用して得られた正確なデータはまだ限られている。津市では設置数が特に多かった平成26年度(2014年)と平成27年度(2015)の防犯灯が間も無く10年を迎えるため、ここをピークとしたデータを集め、不足のない対応を行える予算の算出などにも生かすとしている。
 防犯灯は、安心安全な社会生活に欠かせない重要なインフラである一方、それを民間である自治会が維持管理している特殊性を持っている。自治会は高齢化によって年々運営が難しくなっており、防犯灯の電気代は会計上の大きな負担となっている。これから始まるLED防犯灯の交換も相応の負担となるだけに、津市の万全の対応に期待をしたい。

観音橋から笹飾りを流す市民(過去の様子)

7月7日㈮、丸之内商店街、大門商店街、津観音、観音橋、松菱などを会場に「つ七夕まつり」が開かれる(荒天中止)。主催=つ七夕まつり連絡協議会。
 新型コロナウイルス感染症予防のため、昨年まで規模を縮小して実施されてきたが、規制の無くなった今年は4年ぶりに人気の「つ七夕笹流し」=16時~20時半まで=が復活。これは、観音橋から願い事を書いた笹飾りを岩田川に流すもので、子ども達に日本の伝統行事を体験してもらい、夏の思い出を作ってもらうのが目的。
 丸之内商店街では、25日から当日まで市内26の幼稚園・保育園の子ども達による笹飾りや、29日からは手作り吹き流しが展示されるほか、楽しい景品などが当たるスタンプラリーをはじめ、飲食、おもちゃなど50以上の屋台が並ぶ「丸之内の高虎夜市」(15時~20時半)でお祭りムードを盛り上げる。
 松菱は20時まで営業。津観音境内では、セントヨゼフの生徒らによる書道パフォーマンス(①17時40分②19時10分)、カップル相性診断(17時50分~20時40分)、天の川に届ける「七夕護摩木奉納」も行われる。問い合わせ・津市観光協会☎津246・9020。

 三重九州人会(川崎正次会長)は、7月19日㈬18時~(受付17時30分)、津市新町のプラザ洞津で『ビール祭り』を開催。
 コロナ禍で開催出来なかったため、4年ぶりの開催となる。九州7県出身者たちが、カラオケや大抽選会で盛り上がり、なつかしい九州弁が飛び交う。九州出身者だけでなく九州に縁とゆかり(勤務経験や家族に出身者がいる等)がある方、初参加大歓迎。会費5千円。参加希望者は7月12日までに事務局 山口和昭(☎080・1609・5828)へ。

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