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本棚を整理していたら、ピーターラビットのオルゴールに目が留まった。回転プレートが巻きネジとなっていて、巻いたらエリーゼのためにが流れ、ピーターがくるくる回った。
ゼンマイ仕掛けは面白い。ネジを巻く私のエネルギーをゼンマイバネに蓄え、少しずつエネルギーを放出してドラムを回転する。ドラムの突起に弾かれた櫛の歯のような金属板が澄んだ音を出す。オルゴールは夢のある楽器だ。懐かしくて何度もネジを巻いた。
昔の腕時計も手巻きゼンマイ式だった。高校に入って買ってもらった時計は、小さくて華奢なデザイン。大切に毎日ネジを巻いた。
居間の柱時計も手巻きゼンマイ式だった。踏み台に乗って時計のネジを巻くのは父。テレビの七時の時報を聞き、一分遅れた進んだと針を合わせていた。父は時間に正確がモットーの人だったので、時計の遅れは許さなかった。振り子の長さを調節していたようだ。
電波で時刻を合わせ、電気エネルギーで時計を動かす時代。何事も自動のこの頃、手巻きゼンマイはまだ使われているだろうか。掃除機のコード巻き取りみたいな動きには、ゼンマイバネが使われていると思うけれど。
ジーッジーッと腕時計のゼンマイを巻く音が聞いてみたい。うわさによると、ウン十万ウン百万円の時計なら手巻きもあるという。 (舞)
2023年8月24日 AM 4:55
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