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2023年12月
大分県国東市在住の仏画師でイラストレーターの小粥さんの個展「小粥展」が、12月8日㈮~10日㈰、津市中河原554の真宗高田派乙部山潮音寺本堂で開かれる。10時~16時(10日は15時)。
小粥さんは1985年生まれ。学生時代は彫塑専攻。2014年、ネパール放浪中にチベット仏画に心を奪われ、以来渡航を繰り返しながら現地の絵師に師事。壁画や創作曼荼羅など、大小問わず型にとらわれない作風と複数のタッチを持つ。2019年、悪性リンパ腫と診断され長期療養に入るも現在は寛解。神仏どちらも拝む。
昨年、京都市にある世界遺産総本山仁和寺・国名勝仁和寺御所庭園白書院で個展が開かれ好評を博した。代表作の「観音菩薩像」は潮音寺が所蔵している。
今回は、新作の「大勢至菩薩像」が潮音寺所蔵となったことから本堂での個展開催に至った。
潮音寺の本尊「阿弥陀如来」はもともと長野善光寺の秘仏「善光寺式阿弥陀三尊」だった。本来ならば向かって右に観音菩薩、左に大勢至菩薩の脇侍を伴っていたと考えられているが、現在は中央の阿弥陀如来のみ伝わっている。
第18世住職の村上英俊さんは、「昨年は小粥さんの『観音菩薩像』をお迎えいたしましたが、このたび新作の大勢至菩薩像をお迎えすることとなり、おそらく数百年ぶりに『善光寺式阿弥陀三尊』となります。期間中はご本人もおみえです。特別ご朱印も企画しておりますので、どうぞ皆さま、お誘いあわせのうえお越しください」と話している。
問い合わせは潮音寺☎059・228・9090へ。
2023年12月6日 AM 10:38
ウイルス性の感染症「風疹」は発熱や発疹などの症状があるだけでなく、妊娠初期の妊婦が感染すると、胎児に障害が発生する危険性がある。そこで、公的な予防接種が受けられなかった世代の男性を対象に抗体検査と予防接種の無料クーポンを送っているが、津市でこれまで利用されたのは対象者の4割弱に留まる。市は、自分だけでなく、周囲の人を守るためにもクーポンの利用を呼び掛けている。
風疹は2~3週間の潜伏期間を経て、発熱、発疹、リンパ節の腫れといった症状が出る感染症。成人してからかかると症状が重くなる傾向にあるとも言われているが、この病気の恐ろしさは他にもある。妊娠初期の妊婦が感染すると、「先天性風疹症候群」で胎児に白内障、難聴、心疾患などの悪影響を及ぼす可能性があるからだ。
現在では、乳児期から公的な予防摂取が充実しているため、予防に十分な抗体を持った人が増えているが、公的な接種を受けられなかった昭和37年(1962年)4月2日生まれ~昭和54年1979年4月1日生まれの男性が主となり、周期的な流行が発生しており、前回は2018年だった。風疹にかかることでも抗体は得られるが、かかったか明らかでない場合は、知らず知らずのうちに家族や職場の妊婦に風疹を感染させてしまうことも恐れられている。
風疹の予防には、抗体保有者を増やすことが重要なため、厚生労働省は居住する自治体から、先述した公的な接種を受けられなかった年代の男性に抗体検査と予防接種の無料クーポンを送付している。コロナ禍などの影響もあり、クーポンの期限は延長されており、令和6年度末(2024年3月31日)まで利用可能。津市では、約3万2000人にクーポンを送付しており、うち1万2000人が抗体検査を受けているが、利用は40%弱にとどまっている。クーポンが使用期限を迎える令和6年度末(2025年3月31日)までの利用を呼び掛けている。
クーポンを利用する際は①最寄りの医療機関で採血を行い、抗体を検査②検査の結果、十分な抗体を持たない場合は予防接種を受けるという流れとなる。これまで抗体検査を受けた人の内の30%弱が十分な抗体を持っておらず、予防接種を受けている。対象世代の男性だが有効期限切れのクーポンしか手元になかったり、クーポンを紛失した場合は、電話(健康づくり課及び市内保健センター)、津市ホームページからのオンラインなどで申請を行えば、クーポンを郵送してもらえる。 厚生労働省では令和6年度末までに対象世代の男性の抗体保有率を90%に上げることを目標に定めているが、苦戦を強いられている。風疹の流行を抑えるためには、対象世代の男性の協力は不可欠。自分だけでなく、家族や職場など周囲の人を守るという意識に基づく行動も求められる。
問い合わせは津市健康づくり課☎059・229・3310へ。
2023年12月6日 AM 10:20
2日、「国際ソロプチミスト三重」=阿部奈々会長=は、伊勢神宮に電動車椅子5台を献納した。
国際ソロプチミストは世界の約130カ国で展開する女性の奉仕団体。国際ソロプチミスト三重でも、社会で活躍する女性や団体、経済的に恵まれない中で学業に打ち込む女性や外国人留学生への支援などを行っている。
今回は同団体の認証45周年を記念に献納。これまで伊勢神宮への電動車椅子の献納は30周年に7台、35周年3台、40周年5台で今回のものを合わせると計20台になる。車椅子は内宮と外宮で希望する参拝者に貸し出されている。
伊勢神宮内宮の宇治橋前に集合した会員15名は車椅子の試走を行いながら、神楽殿前まで移動。献納する車椅子と共に祈祷を受けた。
阿部会長は「高齢者など、車いすが必要な方の参拝に役立てば」と話した。
2023年12月6日 AM 10:16