昨秋の褒章で黄綬褒章を受章した「むらた表具店」=津市一身田上津部田2129番地の3=店主の宮﨑祐史さん(46)の「受章祝賀会」が11日、四日市都ホテルで開かれ、櫻井義之・亀山市長、三重県技能士会会長の松浦貞勝氏をはじめ表具業界、紙業界、恩師、表装師仲間など約80名が出席した。主催=発起人会。
 宮﨑さんは亀山市出身。日本画家の父に影響されて表装の世界に入った。真宗高田派本山専修寺の御用達表具処の指定を受け140年の歴史を持つ「むらた表具店」に弟子入りし、先代の村田義行さんの指導のもと掛軸修復・ふすま、額装、屏風、表具などの技に磨きをかける。現在、11代目村田善右エ門を伝承し、全国の寺院の表装・修復も手がけている。
 平成31年3月に第30回技能グランプリ一般製造部門・表具職種で最高賞となる内閣総理大臣賞を受賞。令和4年11月には「現代の名工(卓越技能章)」に選出された。
 祝賀会で櫻井市長は「日本画家のお父上やご家族ともに公私にわたって長くお付き合い頂いている立場として受章に感激している。マイスターの匠の技が問われている現代にあって、受章をひとつの礎として技術を継承して頂き、ひいては人づくりに繋がることを願っています」と祝辞を述べた。
 宮﨑さんは「表具師として今日あるのは、今まで私に携わって頂いた皆様のおかげ。恩師の村田義行さんには技術はもちろん、人としての道筋を示して頂いた。簡単には言い表すことはできませんが、心より感謝申し上げます。日本画家の父に表具師への道へと導いてもらい、母には陰ながら支えてもらった。少しばかり孝行できたと思います。受章は光栄ですが、ここからが新たなスタートです。またまだ職人として、ひとりの人間として未熟者ですが、日々感謝の気持ちを忘れず、一層精進して参ります」と気持ちを表した。
 また、村田義行さんは「思い立ったらすぐに行動するのが宮﨑君の良いところ。日本の伝統と技を伝えて行ってほしい」とエールをおくった。