スーパーで毎回買うものがある。それは鶏むね肉だ。以前は鶏と言えばもも肉で、唐揚げにするにもフライパンで焼くにも、もも肉が美味しいと思っていた。むね肉は安いけれどあまり買いたくない肉という位置づけ。
 そのむね肉の栄養について知ったのは数年前のこと。抗酸化作用で疲労を緩和する成分イミダペプチドを含んでいる。高たんぱく低カロリーで筋トレの後に最適な食品だという。私は筋トレ民ではないが、良質なたんぱく質というところでむね肉を食べるようになった。
 昔の栄養学では一日の摂取量が評価されていたが、近頃はそれに時間が加わった。いつ摂取するかも重要になっている。
 たんぱく質を摂るなら朝。寝ている時にたんぱく質を使ってしまうので、朝食でたんぱく質を補給すれば筋肉量の増加や維持に役立つそうだ。
 夕食には肉や魚が当たり前だが、朝にもたんぱく質を用意するようになった。毎日むね肉ときな粉ヨーグルト。時には玉子や魚肉ソーセージを加えてたんぱく質二十グラムを目指している。
 むね肉を毎朝となるとこれが結構大変で、いろいろ工夫をしている。鶏ハムにしたり、さっぱり煮にしたり、甘辛醤油に浸けてレンチンしたり。調理のコツは、ゆっくり加熱でしっとりむね肉だ。
 朝のたんぱく質効果がいつ私の筋肉に表れるかと期待している。
       (舞)